おお振り文
ゆっくり(阿三)*
「なあ、三橋〜」
「な、なに、田島くん」
「三橋と阿部はもうやったの?」

やる?なにを?

「教えろよ〜っ」
「わ、田島くんっ」

後ろからのし掛かられた。

「や、やるって何を?」

オレがそう聞くと田島君は黙ってオレを見つめた。

「ふーん、阿部のやつ我慢してんのかあ、三橋大事にされてんだなっ」
「えっ?」
「何もないよー」

部活の休憩中の出来事。






***




「お疲れー」
「明日なー」


今日も一日が終わってオレは更衣室で着替えている。
隣には三橋。

「今日、どうする?」
「えっ?え?」
「明日学校休みだろ?泊まりくる?」
「い、行っても、いいのっ?」
「今更何言ってんだよ」

三橋と付き合って一ヶ月。
三橋はよくオレんちに泊まりに来るようになった。

「で、どーする?」
「い、行くっ」
「じゃあ早く着替えちまえ」
「う、うんっ」









「―ただいま」
「お帰り〜、あら三橋くん、こんばんは。」
「こ、こんばんはっ」
「今日、三橋泊まってくから」
「はいはい、ゆっくりしてってね、三橋くん」
「お、お邪魔、しますっ」

三橋を自分の部屋に連れて行く。

「座れよ」
「あ、うんっ」

適当にお互い座って、オレは宿題をやり始めた。

「―‥なに?」
「う?」
「う、じゃねえよ。さっきからなに見てんだよ」
「み、見てないよっ」

三橋はわざとらしく
視線をオレ以外にずらした。

……‥チラ
…………チラチラ

「………おい」
「う?」
「だから何だよ!?」

チラチラと
ずっと三橋はオレを窺ってる。

「言いたいことあんなら言えよ」
「え、えっと‥」

三橋が何か話を切り出そうとしてるから、オレはノートをたたんで三橋を見る。

「あ、あの、あの」
「あ?」
「今日、田島君にっ‥オレ、阿部君に、大事にされてる、って言われた」
「なんだソレ」
「それでっ‥阿部くん、我慢してるって」
「我慢?」

三橋は俯いた。

「田島に最初何て言われた?」
「えっと‥オレと阿部君は、やったの?‥って」
「‥田島の奴っ」

何てこと三橋に聞きやがるっ
オレ達はまだそんな、
そんなコトはしてない。

「オレっ、何のことかっ‥分から、なく、て」
「はあ?」

こいつ意味分かってねーのか?

「な、何の、話なの‥?」
「知らなくていーよ」
「な、何でっ?」

三橋は不安げにオレを見る。
オレはまたノートを開いて途中だった宿題をやり始めた。

「‥阿部君っ」
「あ?」
「おし、えてっ‥下さい」
「………」
「オレ、やだっ、阿部君が、何か我慢してるの」

こいつは何も分かってない。
純粋ってか、鈍感っていうのか‥

「…お前に、負担かけたくねーから今度な」
「や、やだっ、大丈夫だから‥」
「っ…大丈夫って、お前何も分かってないくせに」
「でもっ、阿部くんに我慢とかさせたくないっ、よ」

‥本当、何も分かってない。

オレは三橋を押し倒した。

「…っ‥阿部、く‥?」
「こーゆーこと。」
「……」
「分かるか?」
「‥何がっ?」
「はあ!?」

どんだけ鈍感!?
押し倒そばフツー分かるだろ
でもこの純粋さが可愛くて
なぜか汚したくて


オレは三橋の制服を脱がしてた。

「あ、阿部くんっ?」
「やっと分かった?」
「う、うんっ」
「お前、無防備過ぎ。」
「ご、ごめっ‥」
「もう止まんねーから」

オレは三橋の裸を眺める。
思ったよりも白い肌。
そこいらの女よりも綺麗。
可愛い胸の飾りに誘われるように、オレはそこを舐めた。

「ふっ…‥」
「感じてんのか?」
「喋ら、ない‥でっ」

舌先で舐めたり、
優しく噛んでみたり。
それだけで三橋は甘い声をあげる

「‥んん、や、声っ、変だっ」
「可愛い。」

オレは三橋のズボンに手をかけた

「っ‥!!阿部く!?」
「うん、脱がすよ」
「っ…‥」

生まれたまんまの格好にされ
三橋は隠すように丸まる。
オレは三橋の分身を口にふくんだ

「ふぁっ‥!!やっ、ん、声」

三橋は声を押さえるため
口を手でおおった。

「阿部君のっ‥んっ、お母さんに、聞こえっ、ちゃうよおっ」

オレは三橋の言葉を無視して
行為を続ける。
舌先でチロチロと舐めれば
素直なソコは蜜を垂らす。
「っ…う、んんっ、阿部くっ」

わざと音を立てて舐めれば、三橋は恥ずかしそうにいやいやとした。
オレは口から離して
震えてる三橋の耳にキスをした。
そして秘部に触れる。

「ひぁっ!?」

三橋は驚いてオレを見る。
本当に何にも知らないんだな

「やっ、触らないでっ」
「後で苦しいのお前だぞ?」
「んっ‥」

最初は一本の指で。
唾液を使って優しく解す。
三橋は身体を捩る。

「ひあっ、んっ」
「ここ、いいのか?」
「やっ、やだあっ」

ある一点に触れると
三橋はびくんと大袈裟なくらいに反応する。
指を増やして刺激した。

「やっやっ、あっ」

三橋の分身は蜜をだらだら垂らしていて、まるでねだられている気分になった。

優しく指を引き抜いて
三橋の蕾に自分を宛がう。

「っ‥う…」
「‥怖いか?」
「っ‥少し、だけ」

三橋は目に涙を溜めて答えた。
オレは涙を舐めとって、
それから顔中にキスをした。

「‥でも、大丈、夫だ、から」

三橋は口を開いた。

「オレ、阿部君と‥」
「?」
「‥一つに、なり、たいよ」
「っ………」

悩殺された。
濡れた睫毛で伏せ目がちに
愛しい恋人にそんな事言われたら
我慢なんて出来ない。

「あんま煽んな、バカ」
「うっ‥」
「痛かったら、言えよ」
「う‥ぁっ、やぁんっ!!」

少しづつ繋がる。
オレと三橋が。

「大丈夫っ‥か?」
「うんっ、ふあっ、あぁッ」

三橋の顔が苦痛に歪む。
ゆっくり挿れて
全てが収まった。

「あ、まだっ、待ってっ」
「まだ動かねーから安心しろ」
「ふぁっ、や、なんか‥変」

三橋はオレの首に手を回した。

「あ、阿部くっ」
「なに?」
「‥す、好き」
「…オレも。」

そう言いながら少しだけ腰を揺らした。
思った以上に狭くて動きづらい
だけどそれさえも愛しい。

「あっあっあっ、んん」
「‥大、丈夫か?」
「う、うんっ、ふあっ」

少しづつ、
揺らすから突くに動きを変える。
そうすれば三橋はさっきとは違った、苦痛だけではない声をあげる。

「‥気持ちいい?」
「やっ、そんなっ、んぅっ」
「可愛い‥」

三橋の感じるポイントを、しつこいくらいに突いて追い詰める。

「やっ、どうしよっ‥」
「ん?」
「本当にっ‥おかしくなっちゃうよおっ‥あぁっ」

強烈な快感をいきなり与えられた三橋は泣きながら喘ぐ。
オレはキスをしながら
何度も愛の言葉を囁いた。

「やっ、なんかもうっ‥」
「ん、オレも」
「ふあっ‥んっんっ」
「中、まずいから抜くな」
「いいっ、このままでっ、いいからっ、抜いちゃっ、んっ、やだよおっ、ふぁんっ」
「煽んなって、バカっ‥」

腰に三橋の足が巻き付く。
とうに理性なんか崩れ去ってた。

「やっ、もっ、イクっ」
「っ‥イケ、よ」
「ふぁあっ!!‥んっ」
「っ…………」

三橋の熱い締め付けに耐え切れず、オレは三橋のナカに欲を注いだ。












「―…‥ん」
「起きた?」
「う、んっ」

あの後、
三橋は失神して眠っていた。
オレは後始末をして
ずっと三橋の隣にいた。

「大丈夫か?」
「えっ?あ、う、うんっ」

三橋はオレと目を合わそうとしない。

「‥三橋」
「う‥?」
「いきなりごめんな、こんな事しちまって。」
「っ?」

負担が大きいのはこいつだ。
オレ、ガキみたく盛っちまって。

「ごめん」
「何でっ、謝るのっ?」
「我慢、出来なかった」

男として情けない。

「謝らないで、よっ、オレだって、我慢‥出来なかったんだ、から」
「三橋?」

三橋は布団から出てオレと向き合うように座った。

「阿部君がスキ、だから‥一つに、なりたかったんだ、よ」
「‥オレも。」

だけどまだ早いかなって少し悩んでたんだ。

「オレ、いま、幸せっ、だ」
「三橋‥」


やばい、可愛い。

オレは三橋の唇にキスを落とした

「ん…‥」
「好きだよ、んでオレも幸せ」

オレは笑った。
そしたら三橋も笑った。

幸せってこーゆー事言うんだな。



「そういや三橋、初体験?」
「なっなっ‥」

ニッと笑って言えば
三橋は真っ赤になって口をパクパクさせる。

「ってかあの反応で初じゃない訳ないよなー」
「ごっ、ごめんなさっ」
「何で謝んだよ?逆にオレ嬉しんだけど」

三橋にキスをした。
軽く、甘い。



「好きだよ」
「オ、オレっ、も」



ゆっくり進もう。
オレ達のペースで。




―END―







*あとがき*
アベミハ初裏です。
駄文失礼致しました。

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あきゅろす。
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