Dreeeeeam！
人の振り見て？（三成） 過去拍手
「あっ、其所のしゅいか私の！」
「………しゅいか？」
「う……す、すいか……」
かーっと顔を真っ赤にして、その場で頭を抱えうずくまる。
嗚呼もう、こうなるのが分かっていながら、何故私はまた指摘してしまったのだろうか。
……コイツの滑舌の悪さを。
「らって、舌まわらないんらもん…」
「そんなの貴様だけだ。舌足らずめ。」
うに、と頬を抓れば、潤んだ瞳が心底恨めしそうにこちらを見つめてくる。
引き攣りかける口元をどうにか嘲笑まで引き戻し、摘んだままの手を思い切り引いた。
赤くなった頬をさすった奴が倒れ込んで、まだぶーぶーと文句を垂れているもんだから溜め息。
（……そこまで痛いか？）
「誰だって口が回んないことあるじゃん！みちゅなりのばーか！！」
「みちゅなり言うな！！！」
今度は容赦なし。
平手で頭を一度叩いた瞬間、遠くに聞き覚えのある声がした。
これは……半兵衛様……？
それから……！
「……秀吉たま！…あっ……？！」
…………やってしまった。
そう思って首を下に向けたら、それはそれは憎らしい笑みを浮かべたコイツと目が合った。
人の振り見て？
−−三成、今「秀吉たｍ……
−−その耳を斬滅されたくなかったら今すぐ黙れ！！！
11,05,12〜11,06,13
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