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Dreeeeeam!
告白はいつ?(拍手小太郎)










がたんっ、






「……小太郎?」




物音がした押し入れを見つめて呟いても反応はナシ。

さっきから香る香水の良い香りに和みながら、私は進めていた宿題に視線を戻した。


現在時刻はAM3時で、普通ならば私だって寝ているのに。


『小太郎は起きててくれる。優しいから。』


そう割り切って、私は何事も無く生活しているのだ。





ある日は、私にしか分からないように机に跡を残し、
ある日はドアを勝手に閉め、
そして今日のように物音を立てる。



以前、何処かの席から香る仄かな香水に惹かれて視線を向けた先にいたのが、彼。
人混みの先に、髪から覗く口許を緩ませて微笑む小太郎に、元々惚れっぽい私が恋に落ちない訳がなかった。

声をかけて、メアドも電話番号も交換。
大胆でいられたのはそこまでで、今に至るまで殆ど話を出来ていない。



「ねぇ、小太郎。いるなら出て来てよ……ねぇってば……」



一人の部屋で呟いても、今度は物音もしない。
無反応はいつものことなのだけど、夜中の寂しさもあいまってついいつも彼を呼ぶ。
………現れた試しは無いけどね。

それに、物音を立てるのは私へ『早く寝ろ』という警告。


「はいはい、もう寝るから。おやすみ。」



ぱちん、

卓上のライトを消して布団に潜れば、一瞬香水の香が強くなって消えた。





************






「………でね、昨日もまた来てくれたんだよ?小太郎。」

「……本当に大丈夫か、最近おかしいぞ。」

「かすが失礼ー。謙信先生が来てくれたら嬉しくないの?」
「そんな形じゃないなら嬉しいがな……っ」


朝の教室でコソコソと話をするのは日常生活の一部。
隣の席のかすがとのろけ話をしつつされつ、今日も私が話をすれば微妙に引き攣った顔をしてくれたので、彼女の頬を抓った。

視線は、4列、3個後ろの彼の席。
目が合ったから、笑いかければ笑顔が返ってくる。


「ほら、笑ってくれたじゃん!」

「……事件だけは起こすなよ。」



分かってるよ、大丈夫。

『小太郎』が怒るようなこと、何にもしないから。











告白はいつ?




−−風魔、何見て笑ってんの?

−−……教えない。










11,02,01〜11,02,24

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あきゅろす。
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