Dreeeeeam!
貴方の胸で眠りたい(佐助※)
あれっ?
あれあれあれあれ?
「……俺様確かに一人で寝たはず……」
このあったかくて重たい布団……じゃなくて、なまえちゃんは何なんですかね。
俺様の胸をしっかり枕にして眠るなまえちゃんは、いつもの迷惑な絡み方もしてこないし、規則的に寝息をたてる様子なんて可愛いくらいだけど……
「これじゃ起きらんないじゃない……」
つまりは朝ごはんが用意できない。
……となると、怒られた上お仕置きと称した屈辱に遭う。
……考えただけでぞっとちゃうよ、この方程式……!
佐助はなんとかしてなまえを退かそうとするのだが、気持ち良さそう眠る彼女を退かす事はできない。
むしろ起こした場合の事を考えた方が恐ろしいかもしれない……
「あーもー……どうしたらいいの、っひ??!!?」
そう小声で愚痴った瞬間、佐助の体が不自然にびくりと跳ねた。
やばいやばいやばいやばい!
ど、どどど……どうしようか!!
あ、当たってる、足が当たってるんだよなまえちゃんっ……!!
いつもは不敵な笑みで迫り来るなまえから息子を守るのに必死だった為、完全に油断したかと佐助は青ざめる。
しかしながらよく聞けば、まだ続く規則正しい寝息。
『流石……なまえちゃんは寝てても……!!』
「よ、よかった………!!(泣)」
ほっと息をついても、実質置かれた足の位置にだらだらと冷や汗が止まらない。
この状況で目覚められちゃ貞操が危ないんだって!
冷や汗をかいた胸の居心地が悪いのか、あらぬところにあったなまえの足は退けられたものの、彼女の手は佐助の両肩を掴む。
さらに上体を佐助の体の上に乗せ、頭を顔の真横に置いてしまった。
端からみれば、完全に押し倒された佐助の出来上がり。
「………やっぱり起こしたら襲われる……!」
引き攣り笑いを浮かべた佐助は、諦めたように体の力を抜いた。
……冷蔵庫に昨日の鮭が残ってるから、朝ごはんは鮭おにぎりにすれば文句ないか……
貴方の胸で眠りたい
―――もう!二度寝出来ないし散々!早く起きなよ!
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極不完全燃焼度合いが丸見えるorz
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