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Dreeeeeam!
最後の一滴まで(+光秀)過去拍手









戦場で拾った貴女は、私の大切な大切な玩具の一つ。

そう簡単に、手放したりなんかする訳ないじゃないですか……!






「い……ぁっ、はなして……っ!」

「なら何故逃げようとしたのですか?」




熱の篭った笑みを向けた光秀さんは、私の髪を鷲掴むと愉しそうに笑いながら聞いた。

光秀さんは、私が自分の所から逃げ出そうとした事に、腹を立てている。
怒りを含んだ時の笑顔に、良い意味は存在しない。


その表情が怖くて、恐ろしくて、涙が滲む。




「おや、泣いているのですか?……可愛らしいですね?」




髪を掴んだまま、彼は私の顔に近付いた。
白い髪が、ふわりと頬に触る。


……生暖かく湿った舌が、反対の頬を下から上に舐め上げた。



「っっ?!」


「……ふふ……びくついて、本当に可愛らしい……」




怪しく笑った光秀さんは、掴んで引き上げていた私の髪を離す。

どさりと床に落ちる私を見下ろすように、彼は立ち上がった。










それからが、地獄。




「死なない程度に、私を愉しませて償って下さい?それが貴女の罪の代償です。」


「ひっ、い……………っ!!!」





桜色の閃光が私の左肩を掠めて、肌を浅く裂いた。

いつも着せられている白い着物に、じわりと赤い血が滲んでいく。


それを眺めながら、光秀さんと交わした契約が頭を過ぎった。




体は、貴方の物。

その血の一滴までも。






「……何を、考えているのです、かっ?!」


「ぃ、あ゙あ゙ぁあ゙ぁっっ!!?!」






罰を受けているのに反応が薄い私に苛ついたのか、光秀さんの斬撃が深く右足に入った。

着物が裂け、赤く裂けた太腿が露になる。





「噫、やはり貴女は美しい……!」





傷付いた右足を愛おしく撫で、傷を刔るように爪を立てた。

何処か遠くで自分の悲鳴が響き、光秀さんの顔が恍惚に彩られる。





「もっともっと、愉しませて下さいよ?」




続く、痛みと、苦しみと、



支配。




















最後の一滴まで





―――貴女の全ては、私の物です。









10,0624〜10,0822の拍手でした




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