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Dreeeeeam!
レースの幻想(ハニダリ×残念な政宗兄さん)










最近、下着の量が減っている。

いや……量的には明らかに増えている。


増えているのは女の子が履くようなヒラヒラで可愛いもので、俺自身が買うはずのないものばかり。

逆にいつも履く下着は何処かへ消え去る始末。




「母さんが買ってきてる……はずねぇか、だったら買ったってくらい言うもんな。」





………今のは建前。

本当は大体想像ついてる。
この犯人も、どうしてこんなもんを置いてってるかも。





ただソイツは認めたくねぇ、絶対に!





タンスの引き出しを開けてそれを眺めながら、どうしたものかと迷った。


第一俺はボクサー派だから、あったとしてもこんなの履かない。

第二に使わないから、と下着を女の子にあげる、なんて不埒な真似は俺のマナーに反する。




「なまえーどうした?んなトコで何突っ立ってんだよ?」

「勝手に部屋に入んなっつってんだろ馬鹿兄貴。」



(アンタの仕出かした事で)人が悩んでるってのに、空気を読めない兄貴はドアを蹴破る勢いで入って来やがる。


鬱陶しい事この上ないので、とりあえず蹴りをかました。




「なぁ兄貴、この下着さ、兄貴の彼女の?」

「What?!彼女!?俺の彼女は言わずもがなおまe「じゃあさ、俺のボクサー知らない?最近失くなってんだけど。」





そうか、残念ながら彼女のではないか。

一瞬聞こえたような聞こえないような兄貴の台詞は無視をして、次の問題解決の糸口をもらうことにした。


そうしたら奴はにんまり笑って、Come on!と、俺の腕を掴んだ。






……やめろ、ジンマシンが出そうだ。










「きっと母さんがなまえの下着と俺の下着を間違えたんだろ?それならMy room にあるぜ!」




見え透いた嘘をついた事には目をつむってやろう。

今やるべき事はただ一つ、下着の奪還だ。





「そ、そーか。なら早く返してくれよ!困ってんだ!」

「A-H-?困る?さっきすげー量の下着があったじゃねーか?」





ほら、
本性現しやがった!


掴んだ俺の手にぐっと力が込もると、流石に兄貴だけあって振りほどけそうにない。


奴の部屋の前で手は握り締められたまま、ニヤニヤした政宗が寄ってきた。

凄まじい悪寒と、気色悪さから吐き気さえしてくる。





「あのLingerieを着て俺の部屋に来てくれたら、大人しく返してやるよ?」




あ、もちろんシャツとかズボンは無しだぜ?

とか、
目の前で鼻息荒く言われても、正直気持ち悪すぎて困る。

いっそこんな奴に奪われた下着なんかどうでもよくなってきた。
今すぐにでも処分したい。





「さ……Honey?俺の部屋にもまだあのLingerieはあるぜ?着替えてくれるよな?」


「………なー、兄貴ー。」


「何だ?」


「いっぺん死んで来い!!!」

「ぎゃふぇぅ?!!?」






猫撫で声で耳元まで囁く政宗は形容しようのない気持ち悪さ。
(接近されて真面目にジンマシンが出ちまってたくらいの。)


遂に我慢も限界で、怒号とともに奴の股間を思いっ切り蹴り上げた。



これでしばらく動けないはずだ。
……白目向いて痙攣してるし、一時間は固いな。






「……うし、処分すっか……。」




そうして一人入った奴の部屋で、絶句。
















レースの幻想




−−−なんで俺のボクサーが壁に貼られてんだよ……!!!キモい!!!







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あきゅろす。
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