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みんなと夕飯


「…つまり獄寺と名前がツナの仕事の邪魔をしたってことか?」


「そんな言い方してないだろ!!」


『つーか元はと言えば沢田さんたちがGPSつけるから悪いんじゃん』


「お前は10代目に何つー口の聞き方を…!!」


私たち三人の説教は延長戦に突入し、夕食を食べながら受けるはめになってしまった。おかげで、他の人にも知られてしまい恥ずかしいことこの上ない!


「まーまー落ち着けって!ツナも今回のは仕方なかったんだしさ」


「山本…!」


「甘ーぞ山本。そんなこと言って甘やかしたらコイツはもっとサボるぞ」


「サボんねーよ!つーか今回は逃走を謀った名前ちゃんにも問題あるだろ!」


『いや、正当防衛じゃね?』


「どこがだよ!?」


「君たちうるさい。それ以上口を開いたら、咬み殺す」


キッと周りを睨み付ける雲雀さんのその一言で、皆は一斉に口を閉じた。だって雲雀さんめっちゃこわいんだもの!
ところが、静かなダイニングに響く食器のぶつかる音に、突如骸さんの声が加わった。
命知らずなのかお前は!


「クフフ…相変わらず短気な男ですね、雲雀恭弥。そんなんじゃ名前に嫌われてしまいますよ?」


『何で私!?』


頼むから巻き込まないで!傍観者でいさせて!


「黙れと言ったのが聞こえなかったの?」


「おお怖い。そんな睨まないで下さい、名前が怖がってます」


『だから私を巻き込まないでェェェ!!』


「…六道骸、咬み殺す」


ほらやっぱりィィィ!!
すくっと立ち上がった雲雀さんに私はガタガタと震え出す。
何故かって?そりゃあ骸さんがクフクフ言いながら私の後ろに隠れてるからだよ!!


『ちょっと骸さん!自分から喧嘩吹っ掛けといて何してんですか!?』


「大丈夫です。いくら雲雀恭弥といえど、所詮人の子。さすがに女の子には攻撃しサクッ…クフフ、少々おいたが過ぎましたか」


オオオイ!!今フォークが頬かすったよ!!
許さん。このパイナップル許さん。


『…骸さん死ねェェェ!!』


「ええええ!!名前ちゃんちょっ…それ雲雀さんのフォーク!?」


「こらこら女の子がそんなもの振り回しちゃいけませんよ」


雲雀さんが放ったフォークを掴み、私は骸さんに向かってそれを振り上げた。


ズガンッ


「おめーら、うるせーぞ」


『「「…………」」』


皆が好き勝手やる食卓にキレたリボーンくんが銃を発砲し、今度こそ皆静かに夕飯を食べ出した。
ただ一人、雲雀さんだけが「ワオ、素晴らしいね」などと意味不明なことを言っていたけれど。



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