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「ちっさい…だと?」


ゆうらりと。背中に担いだ紅姫をかちゃりと音を立てて柄を握る。鞘に収まっている紅姫を取り出すのは久々だ。なんせ、あっちの世界では廃刀令だったもんでね、


誰に言うでもなく、ジープから降りて鞘から取り出した刀、紅姫を構える。


「ヤる気らしいぜ」

「コイツだけでも殺す、」



ジリジリと近づいてくる妖怪。久々に感じる、殺気と殺気のぶつかり合う感触に自然と口元が上がってしまう



「死ねぇ!人間!!」


大きく振りかざされた腕と、手前から飛んでくる武器らしきもの




「名前!!」


少し離れた所から聞こえた悟空の声、



ザシュッと肉の斬れる音と共に鮮やかに広がる紅。飛んできていた武器を刀で跳ね返せば金属と金属がぶつかる特有の音、全てがスローモーションのように映る





此処に来てわかった事がある。


殺らなければ、殺られる。一つの情けが命取りとなる。と言うこと



「って、弱ぁー」


肉の塊と化した妖怪だったものを見下ろしながら、近くにいる妖怪達を挑発する



「さっき、オレをチビ扱いしたヤツから来な」



「名前、今すげぇ極悪人な顔してる」


この言葉も少し離れた所から悟空が言った。






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あきゅろす。
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