捧
手をつなぎませんか/クロナ夢/ルナ様
なんだか肌寒い夜。
冷たい風が気に食わないラグナロクはずっと引っ込んでて、今僕は本当にひとりぼっちだ。
何と、とか具体的な対象は無いけれど。
「接し方がわからないよ…」
イカれたお月様とも。
吹きすさぶ風とも。
静寂を巻き込んだ暗闇とも。
この世界のすべてと、
「クロナ」
「ななし…」
すべて、と?
「隣座っていい?」
「う、うん…」
ふわり、体感温度が上昇したような気がした。
どきどき、速くなるのは僕の鼓動。
すぐ傍にある指が触れそうで触れなくて、もどかしい。
「寒いねぇ」
「うん…」
「クロナは、寒いの好き?」
「わからない…。で、でも、嫌いじゃないよ…」
なんでだろう。。
ななしを近くに感じるから?
吐く息が白くて、ななしは少し寒そうに上着を手繰る。
「あああ、あの、ななし…」
「うん?」
「さ、寒いなら…」
手をつなぎませんか
接し方はわからないけど、なぜたか接したくなるんだ
リクエストありがとうございました!
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