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それが用件/ソウル夢/60000/美莉様




まだ課外から帰って間もないっていうのに、突然やってきたソウル。
君等は早々に終わったから良いかもしれないけどさ、私はさっき家に着いたばかりでクタクタなんすよ。

なんて文句言ってもソウルはお構い無しに寛いでる。


「何様ー」

「ソウル様?」


紅茶いれてたら、なんか背中から抱き着かれた。


「人間カイロ」

「零すからストップ」

「んだよ、良いじゃねーか」


ぎゅう、って。
最初はおふざけ程度かと思ってたけど、次第に力が強くなっていく。

こうなるともう、紅茶だとかどうでもよくなって。


「ばか」


マグカップを置いて、静かに身を任せた。

無音。

何も話さない、何もしない。

ひたすらにお互いの体温を確かめ合う、この腕の感覚が愛しい。
抱きしめるだけのこの単純な行動が、こんなにも。


「……何しにきたのソウル」

「さあね。用事でもなきゃ来ちゃ駄目なのかよ」

「そういうセリフ、反則だ」


うっかりキュンとくる。


「ま、強いて言うなら」

「強いて言うなら?」



「とりあえずななしに会いたくなった」



それが用件



(なんつってな)
(なによ、冗談なの?)
(いやマジ)



リクエストありがとうございました!

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あきゅろす。
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