夢
いつか迎えに来て!/ソウル
※原作55話読んで色々捏造しました。ご注意を…!
コンコン、と窓を叩く音。
こんな深夜に来るっつったらアイツしかいない。
ガラス張りのドアを開けば、ベランダの手摺りにななしが座ってて。
「よっす」
「……おう」
いつも夜中にやって来るななし。
底抜けに明るくて、
…だけど、それとも今日でサヨナラ。
「明日、だよね。…行っちゃうの」
「ああ」
死武専へ。
もう、エヴァンスは、捨てる。
「ウェス兄さん、心配してたよ。…私も」
「…わりぃ」
「ピアノ、やめちゃうの?」
「わかんね」
普段はヘラヘラ笑ってるななしが今は少し切な気で、本当に最後なんだって実感した。
今頃になって遅すぎるけど、やっぱり愛しくて。
もう感情は目茶苦茶ぐちゃぐちゃ、エヴァンスから逃げる自分に腹が立つ。
「ソウル」
「何?」
「いつか吹っ切れたらでいいよ」
いつか迎えに来て!
泣きそうな笑顔に、絶対強くなろうと誓った
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