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ノマカプ
甘えてもいいですか/黒椿




さあ来い!とばかりに腕を広げてこっちを向いてるブラック☆スター。
一瞬意味が理解できなくて「どうしたの?」って聞いてみれば、逆に不思議そうな顔をされた。


「どうしたも、こうしたも」

「……?」

「いや、椿だって甘えたいときくらいあるんじゃねえかなって」


あ、「さあ来い!」の意味で合ってたのね。

合って、

……、


「え」

「なんだよ、だっこ要らねぇの?椿だけの特権だぜ?」

「……!?」


いいい、いきなりこの展開って。
ブラック☆スター本人には特に意識していることなんて無いんだろうけど、突然の爆弾発言に私の心臓は跳ね上がる。

動揺に費やした時間が彼には長かったのか、差し延べてくれていた腕を引っ込めてしまった。


「なんだよ勿体ねぇな」

「ま、待って!」


ああお願い、心臓よ落ち着いて。




甘えてもいいですか




その言葉から一切間を空けずにふわりと腕に包まれて、そっと目を閉じた。

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