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確かめればいい
小さな乳首が気に入って暫く噛んだり吸ったり舐めまわしたりで感触を楽しんでいたが、ジャーファルの膝が立てられ、シンドバッドの腰をぐいぐい押してくるから、名残惜しく思いつつも唇を離す。

「も、もう一度口でします、か」

「いや、必要ない」

断って、シンドバッドは手を伸ばし、サイドテーブルから香油を取る。

自らの手にそれを零せば、ジャーファルは珍しいものを見るような顔で見ていた。

両手共に濡らしてから体を離すと、僅かばかり反応しているジャーファルのものが露わになり、片手をそれに触れさせる。

もう片手を更に後ろに触れさせると、ジャーファルは半分身を起こすようにして青ざめた。

「大丈夫だ、無茶はしない」

「いえ、そうでなく!…ん、ッ」

安心させるように笑って見せてから、ほんの僅かな反応をしかけている中心をゆるゆると擦れば、ジャーファルはぐらりともう一度身を倒した。

崩れたと言うべきか、ぼす、とシーツが沈む。

同時に奥にも指先を食ませれば、意外にも香油のぬるつきで簡単に滑った。

指一本なら問題なく出入りが出来、男の体を愛でる経験は豊富でなくとも、何とかなりそうな気配である。

ジャーファルの白い腹が息苦しそうに上下して、足がシーツを蹴るのを見てると、内側の感触を知りたいと熱が籠り始めた。

指を増やして上下に揺らしてみると、きついながらも少しずつ広がって行く。

時折指を食もうとするように締めつけられて、思わず自らの上唇を舐めた。

「…ああ、気持ち悪いか?」

「いえ、」

ぎゅっと目を瞑っているジャーファルに思わず問いかけたのは、触れているにも拘らず、僅かな反応をしたままそれ以上には育ってこない中心が気になったからだ。

中を強めに抉れば、一瞬反応はするが、そのまま保てないようで、シンドバッドは先端をくじきながら、内部で反応を見せた場所をぐいぐい抉ってみる。

「う、あ、あ、…ッ!」

「…っと、」

びく、とジャーファルの体は跳ね、僅かにとろりと熱を零すが、それでも硬度を保つことはない。

一旦指を引き抜き、ざわついている肌を宥めるように腿に触れると、その刺激だけでもまたびくびくと体が跳ねる。

「も、もう、入れて下さい、お願いです…」

「入れて、ってお前、」

顔を真っ赤にして息を乱す様子にシンドバッドは眉根を寄せるも、ジャーファルは両手で既に肩に掛かっているだけのシンドバッドの衣を強引に引き寄せた。

震える膝をシンドバッドの腰に擦り寄せ、寵愛を請う。

酷く強引に誘われ、ジャーファルも予期しなかっただろうに、シンドバッドの先端はジャーファルの入り口に触れた。

「ああ、もう、お前は…」

「おねがい、です」

「わかった、分かったから少し腕を緩めてくれ。動けない」

言えば、ジャーファルの腕が緩まり、シンドバッドは触れてくる膝頭を掬い上げ、ゆっくりと腰を勧める。

先端が食まれた瞬間、ジャーファルの手は衣を離れ、シンドバッドの首を抱いた。

愛おしさにぐらぐらしながら、どうにか乱暴にならないように踏みとどまる。

暴いて、自分のものにしたい感情は、優しくしたい気持ちを簡単に越えようとするものらしい。




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