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僕を変えた愛しい貴女





「そういえば、最近よく東月君と一緒に居ませんか?」

「えっと、最近錫也に料理の特訓してもらってるからかな?」

「特訓ですか。
彼は料理が上手いと評判ですからね」

「そうなんだよ。
女である私の立場がないよ」

「人それぞれですから、そんなに落ち込むことはありません」


確かに、彼女は料理が上手いとは言えない。
彼女に言ったら怒られてしまうけど、そんなのは僕にはどうでも良かった。
それ以上に、僕ではなく彼を頼った事が気に入らなかったから。


貴女は知らないだろう。
僕がどれほど愛しているか、独占したいかを。
だから、貴女は楽しそうに他の男の話しをする。
いつだって貴女の前では紳士的に接したい。
だけど、視界に映る貴女を見てしまうと抑えられなくなる。
今までこんなことは無かったのに。


「月子さん」


僕は彼女を抱き締める。


「えっ、は、颯斗君?」

「彼と一緒に料理してるなんて、僕だって嫉妬します。
これからは、僕と一緒に料理を勉強しましょう?」

「でも………」

「僕じゃ不満ですか?」

「もう、はぁ君のバカ」

「………はぁ君?
それにバカですか」

「分からず屋さんには、はぁ君って呼ぶ!!



錫也と一緒に居たのは、もう直ぐバレンタインだから。
はぁ君にあげる為に練習してたの!!」

「えっ………」


予想してなかった答えに言葉が出なかった。
その代わり嬉しさが体中に溢れてくる。


「はぁ君には美味しいチョコをあげたかったから」

「ありがとうございます、月子さん。
今、僕は幸せです。
チョコ楽しみにしていますね」

「うん!!」

「愛していますよ、月子さん?」

「私も」

「私も?」

「………愛してます」

「よく出来ました」


紅く染まる頬に僕は口付けを一つ落とした。
本当は唇にしようと思ったことは、今は秘密にしておきます。









(やっぱり、他の男と一緒に居るのは嫌ですね)

(えっ?)

(でも、今回だけは多目に見ます。
これから“はぁ君”って呼んで下さるみたいですし)

(やっぱりやめる!!)

(それはダメですよ?
僕のことバカって言ったんですから)

(それはっ………!!
それより、そろそろ離して!!)

(もう少し、こうさせて下さい、ね?)

(…………はい)









DEAR→颯様へ

はぁ君の病みor甘めということでしたので、このような感じに仕上げてみました!!
書き直しはいつでも承りますので、遠慮なく仰って下さいね?
それでは、遅くなりましたが相互ありがとうございました。








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あきゅろす。
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