失恋50人目記念 「ごめんなさい、桜木君。 あたし、バスケット部の小田君が好きなの」 目の前の思い人の一言から、桜木花道は中学3年間でフられ続けて50人目を迎えた。 「おめでとう花道! 中学三年間フられ続けて50人!」 桜木軍団の水戸、高宮、大楠、野間は記念すべき50人目と笑って花吹雪を撒いたりしてはしゃぎ、報復に彼の得意の頭突きを受けた。 額から煙を出して腫れを作る彼らを遠くから嘲笑し、寂しげな背中を見せて去っていく桜木を見て苦笑する1人の女。 彼女の手には――素人でも明らかに分かる良いカメラ。 無情にも彼女はレンズを覗き込んで寂しげな背中をフィルムに収めた。 始まりは50回目の失恋 (さて、こっちのおバカも1枚っと) (こ…の、鬼!) [次へ#] [戻る] |