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お題
雲雀恭弥
【ほのぼの(?)】
  



突然。
なんの前触れもない突然。
あまりにも暇でコンビニで漫画を買った私に。
いきなり並盛中の校歌が聞こえた。
多分私の携帯で雲雀さんからの電話。
解りやすいと思って雲雀さんからのは並中の校歌。
解りやす過ぎる。

「もしもしー。さんですよ」
「≪名無し、アイス≫」
「・・・え?」
「≪雪見だいふくがいいな≫」
「あのー」
「≪普通のやつね。チョコとかじゃなくて≫」

―――ブチッ

切れた。
言いたいことを一方的に言って切れた。
そして多分。
・・・いや、多分じゃなくて絶対に。
『雪見だいふくを買って来て』って意味だった。
そしてもう1つ。
・・・パシリにされた!!

「あの人。何処から見てるの?」

コンビニから今さっき出たのにまた戻るという。
これ以上無いかもしれない恥ずかしい事。
出来ることならば違うコンビニ行きたい。
だが、遅くなると怒られる気がする
そして注文が細かい。

「しょうがないなー」

私、将来まともな人間になるよ。
自分を慰めながら再びコンビニに入る。
そしてアイスをちゃっかり自分の分も買う。
おつりを貰ってドアに向かいながら考える。

「雲雀さん、学校に居るの?」

休日だったことを思い出す。
雲雀は風紀委員だから町か学校に居ると思ってた。

「あっ」

コンビニ前の道路に電話をしてきた本人が居た。
当たり前の用に歩いてる。
クルッと歩く方向を変えて雲雀の所まで。
そのままコンビニを通り過ぎようとする雲雀。
名無しには気付かなかった様子。
ガシッと雲雀の腕を掴んで立ち止まらせる。

「雲雀さん」
「僕のアイスは買ったの?」
「買いましたけど、自分で買ったくださいよ」
「嫌だ」
「・・・はい。雪見だいふくです」
「今渡すんだね。応接室でお茶出すのに。」
「えー、雲雀さんが優しいって怖いです」
「何?僕の親切を断るの?良い度胸だね」
「いえ。滅相もございません」
「じゃあ、行こうか」





(殺さないでね)
(君は僕を誤解してるの?)
(誤解じゃなくて真実だと思う)





END

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