†記憶と絆と物語† No.1 見える物がすべて紅い。 高く燃え上がる炎。 炎の中に人が見える。 肉の焼ける臭い。 あと、生臭い。 何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人も何人もの人が。 黒い人影が炎の中に見える。 ―――・・・桜花 ―――・・・ねぇ。桜花 誰? 誰が呼んでるんだよ。 見えるのは黒い人影と紅く燃え上がる炎。 ―――桜花 ―――痛いよ・・・。 此処は何処? 真赤な炎の中からの声?? 俺は 何で立ってるの? ―――ねぇ。 誰だよ。 姿が見えない。 誰が居るんだ? 「誰だよ? ―――桜花?桜花なの? ―――痛いよ!桜花〜。私達が分からないの? ―――私達を助けてよ。熱いよ!!死んじゃうよ!! 炎の中から何処かで聞いたことのある声が。 痛い?? この炎・・・。 真中に居る俺は 熱くない 「俺は、お前等を知らない」 ―――へぇ〜。私達を知らない? 「そうだけど?」 ―――アハハハハハハ!!! 高い声が響き渡る。 ―――碧萎ちゃん。笑ったら失礼だよ〜!! ―――だって鈴祢〜。 「お前等は、俺を知ってるのか?」 ―――そうだよ。 ―――知ってるよ。 ―――いつか。会うからね。 《†記憶と絆と閉じた夢†》 [Next#] |