†記憶と絆と物語† No.2 「あ。ねぇ・・・」 碧萎も、慣れたのか普通に話している。 敬語は始めだけ。 慣れたらタメ口。 「入らないの?」 「何処にですか?」 「銭湯に決まってるじゃん」 そう言って銭湯を指す。 「俺、風呂嫌いだびょん!」 「え」 「犬は行って来なよ。臭いから」 「黙ってろ柿ピー!!」 「ね!!入って来なよ!!」 碧萎が笑顔で言う。 蒼い目が綺麗に光る。 「クフフ・・・。碧萎がそこまで言うのなら・・・」 「言ってないですよ」 「五月蠅いです千種!!」 「・・・」 「柿ピー、バーカ!!」 犬が千種を馬鹿にする。 もうどうでもいい顔してる千種を碧萎は笑うのを我慢していた。 笑うと怒られそうだから。 「行きますか!!」 「何でそんなに元気なの?」 「それは骸さんが」 「犬。何か言いました?」 「何でもないれす!!」 犬が骸と距離を取る。 何か慣れているような・・・。 「と・に・か・く!!銭湯だ〜!!」 「「うぇ〜い!!」」 「・・・」 [*Ahead][Next#] |