†記憶と絆と物語† No.2 「・・・あ、今日1時間目体育じゃん!!」 「私は自習だよ。頑張りなされ」 「俺、コンピューターだし」 「うわっ!!ムカつくわ〜」 笑いながら話して学校に着いて。 授業をやって。 部活動をして。 そして話しながら帰る。 そんな日常を過ごす3人。 「あ、桜花!!咬み殺すって言ってよ」 「嫌だ。何で急に言うんだよ」 「実はさー。桜花が雲雀さんになってる夢みて」 「碧萎がクサレナポーの笑いをやったらいいよ。あの、気色悪い笑いを」 「ク、クサレナポー!?酷い、酷いよ!!!骸に謝れ!!」 演技なのか本当にショックなのか解らない言い方。 「落ち着いて碧萎ちゃん」 落ち着いてられるかーっとハンドルをバンバン叩く。 「桜花は骸さんが嫌いなだけだから。変態を敵対するだけだから」 自転車に乗りながらも慰める鈴祢。 隣では桜花がため息をしていた。 「桜花は変態は潰すがモットーだから」 「そうそう」 「何で嫌なのー?いいじゃん、骸ー」 「キモイし変態は俺の敵だから。何でアレが良いの?わっかんねぇ」 「カッコいいじゃん、骸。私は骸の全てを愛すよ」 「あ、碧萎ちゃん。気持ち悪い」 「ちょっとー、鈴祢。私を敵にしたいのか!!・・・私は強いよ!!骸がついてるから」 桜花が見下したように見ていた。 急に何かを考え始めた。 「何だっけ。死体じゃなくて、屍じゃなくて」 「ちょっ、桜花が急に何か言いだすんだけど」 「キョンシー、キョンシー」 「あ、それそれ」 鈴祢が言うと桜花が納得した。 ズバッと言われた言葉は碧萎には結構痛かった。 「鈴祢と桜花の馬鹿ぁぁぁぁぁあああぁぁぁっ!!・・・ゲホッ」 「あ、大丈夫?」 「うん」 [*Ahead][Next#] |