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†記憶と絆と物語†
No.2



「恭弥。武器に名前とか付ける?」

桜花は学ランを腰にギュッと巻いた。
Yシャツ姿で軽く手をブラブラして準備体操をしていた。

「付けないよ。いちいちやってらんないでしょ」
「俺、名前とか付けたいんだけど」
「なら、病院で考えればいいよ」
「痛くて無理だろ」
「じゃー、死んだら」
「負けを前提に考えるなよ」

雲雀は桜花にトンファーでビュッと攻撃してくる。
当たったら痣になる強さで。
しかも入院させる気の雲雀は加減をしていない。

「この武器の使い方、分かんねぇよ!!」
「今、覚えればいい」
「無茶苦茶な」

桜花の話に興味が無い雲雀は攻撃を止めない。
桜花の腕に当たり、青くなっていた。

「あ〜、もういいや」
「・・・何?諦めるの?」
「そりゃないよ」
「やっと、やる気になったんだ。」
「まぁ・・・」

少し笑って桜花も攻撃をしようとする。



桜花の笑みは。

桜花の何かが壊れた様な感じだった。



桜花は何かに気が付き、動きが止まる。
雲雀も動きが止まった。
 
「君さぁ。何がしたいの?」

武器を持ってから桜花は良く笑う。 

「まず、武器に名前を付けたかった」
「・・・で?」
「思いついた」
「何?」


「アーロン。意味はー・・・孤独」


武器の名を言ったと同時に雲雀が攻撃していた。
桜花の手から紅い液体が零れる。

「あ」
「ほら、血が出てきた」

「・・・」












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