†記憶と絆と物語†
No.4
「武器を落としたら負けでいいか?」
「・・・しょうがないね。いいよ」
「早く落とせよ」
桜花がアーロンで雲雀の腕を斬る。
雲雀の腕からは血がボタボタッと出て来ていて、桜花よりも怪我をしている。
「貧血にならないといいけど」
「ならないよ。」
桜花は加減なんてしないで雲雀を斬りまくる。
腕が取れない程度に・・・。
「ねぇ。もう落としてよ」
「僕に負けろと?」
「まぁ・・・」
もう飽きた感じの返事。
雲雀は桜花に1回しか攻撃が当たっていない。
―――ガシャ。
鎖鎌―――アーロンを落とす音。
「―――・・・」
「何してるの?君の負けだよ?」
いきなり桜花が黙って頭を押さえる。
「―――い・・・」
「は?」
「―――いた・・・い・・・」
「・・・」
桜花の今までに無い表情に雲雀も攻撃を止めた。
腕を組んで桜花を見る。
[*Ahead][Next#]
無料HPエムペ!