†記憶と絆と物語† No.2 「エゴ・・・、何でしたっけ?」 「あれ?アゴじゃなかったっけ?」 「アホはお前だろ」 「誰だアホって言ったのは!!」 「うっせぇよ。エゴイストだろ」 「そうだっけ?桜花解る?」 「エゴイズムなら知ってっけどなー」 「・・・」 「ひばりん、無反応は辞めて。って言うか無理は辞めて」 混乱している会話。 夢を久々に覚えていた碧萎は並盛中に勝手に来る。 そして勝手に骸を連れてきて勝手に鈴祢とベルも呼んだ。 雲雀と桜花にとっては普通の平日。 「辞書ならそこにあるよ」 応接室に居る5人はソファーだの床だのっと自由に座る。 雲雀は書類にサイン。 雲雀が本棚を指すと碧萎が取り、辞書を開く。 うわっと字が多いことに目を細める。 「桜花、エドイズムなんて良く知ってたね」 「昨日テレビでやってた」 「何でそんなのやってるの」 「夜起きてさ。テレビ点けたらやってたんだよ」 「ねぇ、そもそもエゴイズムって何?」 雲雀と桜花の会話が難しく感じた。 そんな碧萎が2人に聞く。 そしてちょうどチャイムが鳴った。 雲雀に桜花っと言われてハイハイっと立つ。 面倒だなっと言いながら腰に巻いていた学ランを着る。 学校鞄ではなく、黒い鞄を持って応接室から出ていく。 「お、怒られるかと思った」 「碧萎ちゃん、何もしてないでしょ」 「そうだけどね」 「条件反射ですね」 「そこまで怒ってないでしょ」 「アイツ、何処言ったの?」 [*Ahead][Next#] |