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生きて、いる

人の体というのは不思議なもので

刀の時には感じなかった

痛み

がある。


力が出ないのは人の体になったせい

「俺はいつも、足手まとい、か」


嘲笑を浮かべ諦めたように呟く


(加州に偉そうに言ってしまったなぁ、
怒って、いるかなぁ)


自分もまた怖いのだと

誰かに叫びたい

しかしそんな情けないところをさらすこともしたくない

相反する2つの想いで心が潰れそうだった


また、勝姫の時のように、守り刀に、戻らねばなかないのか、


俺は、やはり、飾りでいるしか、無いのだろうか



目が覚めたとき鳴狐がいて、とても、嬉しかった

すぐに何処かへいってしまったけれど、

ずっと彼の気配は感じていた

行かないで、まだ、ここに


そんなことを言おうとして、辞めた

強く、あらねば


守りたいのだろう

戦いたいのだろう



ならば





弱い心など捨てて




目頭が熱い


病なのだろうか、



「童子切?泣いておるのか?」


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