今剣と岩融と
あれから幾日も過ぎ
審神者は、やっと落ち着きを取り戻した
童子切は鳴狐、小狐丸を中心に短刀達にこぞってなつかれた
初めは距離を置いていた短刀達だが、童子切は元来幼子には好かれる質で
今ではすっかり仲良しである
「どうじぎり!!!」
「よぉー童子切!」
ガバッと腰の辺りに抱きついてきたのは今剣
その後ろからのそのそやって来るのは岩融
「ふふ、今剣、花びらがついていますよぉ、はい!とれた」
「ありがとうっ」
今剣は岩融の次に童子切になついていた
「ふふふっ、ふ、いわとおし、きみも、頭にっふふ、君たちは仲良しだねぇ
」
以外と笑い上戸な童子切は笑いながら岩融の頭についた花びらを摘まんだ
本丸にある大きな桜はいつも花びらを散らしていて
見ていて美しかった
「どうじぎりは、さくらみたいですね!!」
「あぁ、確かになぁ!今剣はよいことを言う」
きょとんとした童子切をみて
岩融顔をあわせて笑った
真っ白な肌に桃色の髪がよく映える
ふんわりとした空気を醸し出すあなたが桜のようだなんて
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