え、まってまってまって
この日本丸内の鍛刀部屋から野太い悲鳴が上がった。
「うぎゃぁぁぁぁ!!!
なにこれ!?誰これ!?」
マニュアルにもその名が乗っていないが桜の花びらが4つついたその刀剣男士は驚きと戸惑いから腰を抜かした
「初めまして、童子切だよぉ。ふふ、酒呑童子の首を切り落としたって逸話があるねぇ」
妙にゆっくり間延びした喋り方をしていた。
「ぇえっと、俺はこの本丸の審神者です、あー、よろしく」
よろしくおねがいしますねぇ
そういってうっそりと笑った
「と!!!言うわけでこの本丸に新しい仲間が増えましたー」
じとーーっと何対もの瞳が童子切 を見つめる
「えー、この童子切ですが、この本丸以外どこにも現れたことが無いそうで、こんのすけに相談したところ緊急に会議が開かれることになりましたー!なので今日は出陣も遠征もなーーし!!内番の子達は童子切に本丸を案内してあげてください!以上かいさーん!」
そう言ってさっさと出掛けてしまった主に刀剣たちは様々な反応を見せた
オロオロしながら見ているもの
明らかな殺気を向けてくるもの
好奇の視線
そして
ぎゅうっ
右からは鳴狐
左からは小狐丸に抱きつかれた
「ふふふ、なんだか俺は狐の類いにすかれるようでなぁ」
たおやかに笑った
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