Cafe' Horizon 3 「じゃあ、黄昏のオレンジ!」 「ん、ご注文承りました」 「棒読みだねエレフ!」 「改善中だ」 パタン、と伝票を閉じて、エレフはふぅと息を吐いた。 あ、また髪の毛触ってる。 「エレフ、髪触る癖今は気をつけた方がいいよ」 「え?ああ……ありがとう、気付かなかった」 「いえいえ。むしろ普段は色っぽいのでもっとお願いします」 「お前ホント台無しだな」 ジト目で睨まれた。まあ予想通りの反応だ。まぞじゃないよ! じゃあ、って言って、エレフは踵を返す。 あ、そうだ。 「エレフ―!誕生日なにがほしい―?」 歩みを止め、軽く首だけでエレフは振りかえる。その表情は少し驚いたようだった。 まさか……忘れてたのか………? そして、ニッと柔らかく微笑んだ。 「お前の気持ちでいーよ」 ひらひらと手を振り、今度こそエレフは厨房へ消えて言った。 うわぁ………つまりなんでもいいってか。それが一番難しいんだよな。 「まぁ、頑張りますか。」 ● Eleu ●(愛すべきシスコンな友人) 大好きな人のために自分の誕生日も忘れちゃうような君へ。 忘れられないプレゼントを贈ろう。 あとがき なんかもうすいません。 メニューは管理人の妄想です。来年に期待。← ちなみにエレフ寄り連載です。(遅いよ) 2010 5 6 霽凪璃穩 [*前へ][次へ#] |