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スラムダンク
01.赤が好き 流花
中学だった時も。ランドセル背負ってた時だって俺はずっと変わってない。いや変わらなかったはずだった。


寝る事が好きで気がつけば寝てて。それが授業中だろうが人に話しかけられてる時だろうが。テスト中だろうがなんだろうが。とにかく寝てた。あとバスケ。これがあったら周りの奴みたいにゲームだとか変なんだろうけど全然要らなかった。毎日とにかく練習して楽しくてそれは変わらない今の日常。


でもどうだ。今の俺は昼が終わって1番眠たいこの5時間目にしかも英語の時間でもねぇのに意味解らんローマ字を書いている数学教師の長い説明を寝ないでいる。


それは寝るのが勿体なく感じる様になってしまったから。斜め右前に居る真っ赤な髪のコイツの子供みたいに安心しきっている寝顔を見るのが寝るより好きになるなんて。口をだらし無くあけて肩をゆっくり上下させているコイツを見ると無性に"好きだ"なんて気持ちが溢れてくる


「桜木…」


つい名前を呼んでしまう。大好きで大好きでどうしようない。まさか自分がこんな気持ちになるなんて1年前には想像すらできなかった。



「るっ流川くん桜木くんに用なの?起こそうっか?」


隣の女が俺の小さな声を聞いて話しかけてきた。…起こす?桜木を?それもいいかもしれない。寝顔もいいけどやっぱり話したい。


「…(コクリ)」


桜木を見てからソイツをみて小さく頷くと何故か頬を赤く染めて桜木を起こし始めた


「桜木くん…起きて。桜木くん!」


後ろからやんわり声をかけて背中をたたいている。モゾッと動き始めた桜木。…寝付きも目覚めもいいから起きるのなんてすぐだろう。そう思っているとやっぱり女がもう一回声をかけると目をパッチリ開け結構なスピードで女に振り返った


「なっなんでしょう!?///すみません!寝てて。」
「こっちこそごめんね。起こして」
「いや!構いませんよ!//」


女を見て赤くなっている桜木を見ているとなんだか凄くモヤモヤする。なんでだ。


「桜木。こっち向け」
「あぁ?俺は今お前と話してんじゃねー。話しかけてくんな」
「さっ桜木くん!流川くんが起こしてって言ったから起こしたんだよ」


気まずそうに弱々しく女が桜木に話しかけるとまた桜木の顔が目が俺から移っていく。そーなんですかなんて今俺に向けたのとは180°違う声で頷き不機嫌そうに俺を睨む


「…でなんだよ。人様の睡眠を妨害してまで話したい事ってのは」

「寝顔が飽きたから話したかった。」
「はぁ??」


素直に聞かれた事を言ったら大袈裟に顔を歪ませて呆れたと投げやりに言われた


「相変わらず我が儘な奴だな。つーか部活だって帰りだって一緒なくせによ。意味解らん。いいか!俺は眠たいんだ。話しかけんな!」


大きな声を俺に浴びせクルッと背中を向けて寝の体制に入りだした。…つまらない。実につまらない。しかも意味解らんって。そんなの簡単。


「好きだから。」


桜木の肩がビクッと動き物凄い速さで俺に向き直してきた


「てってめぇ。今っ…」
「いつでも俺がお前と話したいのは、好きだから。桜木が大好きだから。って言った」
「はっ…はあぁああ?!///」


教師中につんざく様な声が響き渡る。余りのうるささについつい耳をふさぐ。今まで静かに授業を受けてた奴も寝てた奴も俺らを見ている


「うるさい。」
「うっせぇのはお前だ!…おまっ…ほっ本当にいい加減にしろよ!///何処でもお構いないなしにんな事をべらべらと!あんなけ言っただろ!」
「だって桜木が意味が分からないって言った」
「教えろなんて言った覚えねーし!//」


顔を髪みたいに真っ赤にして叫ぶ桜木をやっぱり愛おしいと思う。…さてどうやって怒りを鎮めさせようか?










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私の中の流川はいつもあんなに無口なのに花道に対しては思った事を続き続きに場所なんてお構いなしに言うんだと思う。んで花道はそれに巻き込まれてるといいな^^流花はラブラブがいい。ラブラブってか流川が花道を好き過ぎてるのがいい。


配布:http://peco0728.3.tool.ms/←お題提供ありがとうございました!

まえ*

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あきゅろす。
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