[携帯モード] [URL送信]

-long-
03
おはようございます!
涼です!
私は今、
洋ちゃんと一緒に、礼ちゃんの元へ制服をもらうためのミッション中なのです!
小走りでどんどん進む私たち…





…あ。




急に止まったから
背中で、洋ちゃんがドッと鈍い音がした。


「っおい、とっとと進めよ。」



「御幸一也だっ、おはよ!」




「おー、…って、お前、妹の方じゃねぇか!」


「だーあっ!
バレないようにしてんのに、なんなんだてめぇ!!」



頭を、ぱこんっと洋ちゃんに叩かれる



「いったい!
だって、しょーがないじゃんかっ!」


「はっはっは、男装してもあんまわかんないなーあ」




と、私の胸を見て豪快に笑う御幸一也。




「し、死ねっ!変態!」


なんか、すごい喋りやすいからすぐ仲良くなれた。





「オラ、道草してる暇ねぇんだから行くぞ」



洋ちゃんに、
首をひっつかまれて子猫のように連れてかれる



「ちょおっ、私は猫じゃなーいっ!!」










ようやく、礼ちゃんの元へ到着しましたー!




「礼ちゃん、おはっ!」


「あら、沢村くんじゃなくて涼ちゃん、じゃない
…と、倉持くん?」


「っす」





礼ちゃん、
制服、絶対に忘れてる



「あのー、礼ちゃん
制服もらってないんだけど…」




「あっ、忘れてた!
はい、これが制服ね」


「ありがとう!
じゃっ、いってきます!」




制服をもらい、部屋に戻ることにした私たち







「倉持…と、沢村か?」







「「っ!?」」




心臓が跳ね上がる




「哲さん…」



洋ちゃんの顔がひきつる
あ、もしかして、私が挨拶しないからかなっ…



「あっ、…あのっ、初めまして!
栄純の…っ」



そのまま、抱えられた。




「しっ、失礼します!」










私を抱えて走り抜けていく洋ちゃん



速い速い




あっという間に、寮の部屋についた







「洋ちゃん?
私、まだ挨拶できなかったんだけどっ…」




「アホかてんめぇ!!
あれぁ、キャプテンだぞ!
突然あんなこと言ってどおすんだ!!
いくら紹介があっても、朝から騒ぎになったらどーすんだボケ!」










え、キャプテンっすか
まじすか











「わお。」



「えっ、涼、キャプテンにっ!?」


「いいでしょー!
あ、はいっ
栄純制服ありがと!」


「うまくいってよかったなっ!」


「うん!」












鹿!!
(もう、やめてくれ…)(洋ちゃん、学校行こう!)









─────────
久しぶりに再開しました!



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!