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01
「涼ー!!」
「栄純ー!!」
ポカーンとしている倉持の目の前で同じ顔によって繰り広げられている感動の再会劇。
2人は泣きながら抱きあっている。
どうやらそうとう仲の良い双子らしい。
「半月ぶりだねー!
わたし超寂しかったんだよ?」
「俺も会いたかったーっ!」
「ちょっと待て。
お前ら半月、たった半月ぶりで感動の再会(?)してんじゃねーよ」
「…。」
涼は倉持を見る。
「はっ…
申し遅れました!
わたし、栄純の双子の妹の涼と申します!
えと…
監督や礼サンにはしっかり確認をとってここへ来ています!
決して、変態ではありませんので!!
宜しくお願いしますですっ!」
「…俺は倉持洋一だぁ…って、」
涼はヘラヘラーっとした笑顔で倉持に自己紹介する。
そのヘラヘラにより、倉持も巻き込まれそうになったのをハッとする。
(危ねぇ…
コイツもこのアホと一緒で天然か?バカか?
双子ってぐれーだから相当だろうな?)
「先輩!
涼を皆に紹介するために部屋まわってきますね!」
「あ、?あぁ…」
返事を聞いたかもわからないほどの早さで2人は仲良く部屋を出て行った。
「…!
じゃねぇよ!おい!」
しまったと思った倉持は2人を追いかけて行く。
(純さんに絞め殺されるー!!!!!!)
「御幸一也ーっ」
「一也ーっ」
御幸の部屋の前に2人は立ち、沢村(♂)が名前を呼ぶとそれのあとに沢村(♀)が続く。
「先輩と呼べ!
呼び捨てするな!」
御幸はドアが開くと同時に沢村(♂)に注意をしようとしたが、隣の方に目が行った。
御幸の顔に冷や汗が流れた。
目の前には同じ顔が2つあった
それに片方は微かながら胸のふくらみと、髪が長かった
「…誰だ?」
「あ!
明日から、野球部マネージャーとして青道に入学します!
それからここに住みます!
そして栄純の双子の妹の涼です!
宜しくお願いしますっ!
あとっ、監督や礼サンにも許可もらってますので!」
先ほど同様に、へラっと挨拶を済ませる。
御幸は空いた口が塞がらなくなっている
口をあんぐりさせたまま2人の顔を交互に見る。
「うわ、ドッペルゲンガーか?
おい、沢村。たちの悪い冗談はやめろよ?」
「コイツは正真正銘の妹だっ!!!」
「っだーーーー!!
手遅れ…」
そこへ倉持が全速力で走ってきたがもう遅かった。
すでに御幸にあいさつが済んでいた。
いや、まだ1人目なのが救いであろう
「倉持…これ…コイツら…」
「あぁ…。
でな、コイツらのことはあまり言いふらさないほうがいいと思う…」
「せーんぱいっ、明日正式にわたし紹介されると思いますのでそんな心配要りませんよ♪ねー栄純!」
「そうだもんな!」
2人は顔を見合わせて笑う。
先輩2人の顔は引きつったままだった
「「どうなってるんだ青道は。」」
初めまして!
(ってことで、どの部屋へ行けばいいですか?)(部屋あんのか!?)
―――――――
はちゃめちゃ第1話w
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