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Ace of diamond
隅っこで筆談(小湊春市)
只今、授業中。
先生がなにか呪文のようなものを唱えているが気にしない。
もはやあれは日本語ではないような退屈な国語の時間
わたしは眠気だけには負けまいと(あーもう授業とか知らないから。降参降参っ)机に向かい必死に落書きをする。
何をって…わたしが最近知り、ハマった07-GH●STって漫画の絵を描いてます。
カリカリカリカリ…さっきからずっとペンを走らせて、
それでも先生の呪文は耳に入る。しかし入ったかと思ったら逆の耳から通過して行ってますからね
1年生のわたし、この先大丈夫かな
(心配しながらも現実逃避★←)











「じゃー…これは…涼。」











…あれ?わたし今呼ばれた?

いやいや、気のせいだよ、気のせい
だってわたしに呪文は通じないよ!
日本人だから!





「涼ちゃん?呼ばれてるよ?」








え、まじか。
まじだったのか。
ありがとう、ありがとうだけど
小湊春市君。
わたしを窮地に追い込まないで下さいよぉおおぉぉぉぉおおおーーーー!!!!














「えーっと…ですね。
先生、今日はいい天気ですね!」














「そうだな、で?
さぁ、答えを述べろ」





「え…えへっ?」





先生、そのニコニコの素敵な笑顔にまとわれた黒く怪しいオーラはなんですか?
わたし、怖いんですが…









「形容動詞」








(春市君!!!!)




「けっ…形容動詞?」





「よし、座れ」







わたし、隣の春市君に助けられました。
窮地に追い込んだ張本人(自分が1番悪い)に助けられましたよ、わたし!!
あんな日本語かどうかもわからないような答えを言いましたよ!







もう、突然当てられたくないから私語は慎もうとわたしは机に文字を書いた









"ありがとー!助かったよ!"







すると気が付いた春市君が返事をくれた








"ううん。あっててよかった!"





ちょっと筆談も悪くないな、と思い絵を描くのをやめて春市君と筆談をすることにした。





"頭いいんだね!!"



"いや、国語は得意なんだ!"



"あんなの日本語をこえて呪文だよ!"




わたしの返事を呼んだ春市君は隣で吹出した。
物静かで大人しい子かと思ったらこうやってたら結構おもしろい子ってことが判明いたしました!







"ねぇ、この絵ってさ、フ●ウ?"





わお。
わおーわおわおっ。

なんと、春市君は07-GH●STを知っているのですね!?
そうそういないのに嬉しくなるー!




"そう!よくわかったね!"



"オレこの漫画好きなんだ!
アヤ●ミさんとかかっこいいよね!"






どんどん会話…じゃない、筆談が弾む。
誰と話すより楽しいかもなーって思う!








"メアド、教えてよ!
そしてたくさん語ろう!?"










わたしは思い切って春市君にメアドを聞いた。
だって同志って嬉しい!
本当に嬉しい!!







"じゃあ、あとで紙に書いて渡すね。"










(ーーーっ!!)



まさかこんなくだらない授業の中でこんな嬉しいことが起こるなんて、10分ほど前のわたしは知らなかったんだろうな…













隅っこで筆談
(そのあともらったメアドの書いた手紙には可愛いぶる●ゃーが描いてありました。)










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あきゅろす。
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