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ロリ悪魔とグリコ?
『じゃーんけーんぽん!』
神社への長い階段を使って、子供達が何やら騒いでいる。
「マスター、何ですかあの遊び」
「じゃんけんして、勝った人は進めるの。あぁいう風に」
チョキで勝った子が、『チヨコレイト』と声に出しながら意気揚々と階段を上っていく。
「出した手によって進める数が違うんだよ」
「へぇー」
再び響き渡る元気な声に、二人で微笑み合ってその前を通り過ぎる。
「パーはパイナップル、グーはグリンピ…」
『グーリーコ!』
その瞬間、マスターは目を見開いて彼らの方を振り向いた。
「グー弱っ」
はしゃぐ子供達と首を傾げるあたしに対して、さも不思議そうな表情でマスターは言った。
「私の周りではね、グリンピースだったの」
「え、それは随分差がありますね」
「でしょ?全部同じ歩数ってのがミソだと思ってたのになぁ」
納得いかなそう、だけどその瞳は好奇心に満ち溢れていて。
あたしは同じ目をした小さなマスターが走り回る姿を想像せずにはいられなかった。
(そんな貴女も見てみたいです)
※久々にやってみたかったり。
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