ラストステップは壇上で!(久々竹)※♀竹 いつからかお前が好きになっていた。強く強く惹かれていた。魅せられていたんだった。 お前が女だと知れたとき、(騙していたのだと、罪悪感を抱いていたね)酷く傷ついたお前の横顔が不本意ながらに美しくて、 俺はお前を手にとった。 お前は抵抗しなかった。 ただ震えていた。潤む瞳を向けながら。(嗚呼、煽るな…煽るな!罪悪感なぞ意味はないのに。寧ろこの事実、好都合なのだ) 「はち、」 「兵、助…?」 俺は笑みを隠すことなく八を見つめる。(しかし真正面から向き合う事はやめておいた、…今の所は) 八はその俺とは違う緑の瞳をやはりそのままに。腕を、くれる。頭を、脚を、内なる臓物を、瞳を、芯の、心の臓を。 俺に与えてクれる。 「俺ね、今がとても幸せだよ。八は、…幸せ?」 それでも俺はまだまだ八が欲しくてたまらない。まるで子供みたいだと自嘲してしまいそうな位に。(ねえ、もっともっともっと…) 「幸せ…だよ。」 こういった点、鉢屋と似ているのかもしれないなと少し思う。うん、きっと彼奴もそうなんだろうなあ。 だからコレは、全然全く、オカシナことじゃあないよね? 「いい子だね、八左ヱ門。…御褒美に今日は少しだけ、…出してあげる。」 八の、腕に脚に腹に背にあらゆる四肢に散る紅い花。それは酷く…やはり美しくて。 俺を魅せてヤまない。 ラストステップは壇上で! (踏み外してはならないよ。) (オちたらどうなるか、解かっているだろう…?) ―――――――― 私的に久々知は竹谷に依存気味な傾向があるかと思っていたり´▽` 今回は少しどろどろしてみました。微妙に監禁ネタだったりしましたたた← [もどる][すすむ] |