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BLUE_DAYS:1-3

「ん。まあ、こんなもんかな!」

辺りが静かになり、彼女が満足そうに言った。まわりの男達はとうに地面にへばりついている。そんな中、先程のリーダー格の男に近づき、彼女は上からトドメを差した。

「これで懲りたろ?もう私にそのツラ見せんじゃないぞ。今度来たら、容赦しないからな!」
「うっ・・・畜生っ・・・!」
「じゃあな!」
「今度こそ、必ずやってやるッ・・・!覚えてろよぉおおおおっ・・・!」

彼女の言葉を聞いてから男はヨロヨロと立ち上がり、仲間と弱々しく走って逃げていった。その背中を仁王立ちで見送る彼女は唇を尖らせて「だからもう来るなって言ってんじゃん!」と文句を言っている。

俺は今だに先程の余韻から覚めなくて、彼女のくくられた長く青い髪がゆるく揺れるのをぼうっと見つめていた。

暫くして、彼女が突然此方に振り向き、一歩一歩と近付いてくる。

(近付いてくる・・・?・・・え!?)

はたと気付いた時には俺を覗き込むように彼女が俺を見つめていた。俺より少し低いその視線はくりくりとした瞳で何だか恥ずかしい。だけれど、こんなに間近で見た彼女は、なんだか、すごく・・・

「なあなあ、」
「わっ!?え、な、何・・・!?」
「お前、私と前に会ったことある?」
「いや、初対面だと、思うけど・・・」
「やっぱりか!だよなー!だって見たこと無い顔だし!!!」

彼女はカラカラと笑ってから、少し真面目な顔付きになって続けた。

「じゃあなんで、知り合いでもない私を助けようしたんだ?」
「え、」
「お前、腕っぷしが強い訳じゃ無さそうだしな。無謀にも程があるだろう。」
「う、まあ、そうなんだけど・・・」
「あんなあからさまに柄の悪い奴等、下手に相手したら命だって危ないんだぞ?」
「・・・俺・・・」

俺は彼女の話を聞いて、ポツリと言った。

「助けようと頭で思うより先に、身体が勝手に、動いちゃったんだ・・・」

素直にそう言えば、彼女は一瞬驚いた後に、またカラカラと楽しそうに笑った。

「お前、やっぱいい奴なんだなあ!」
「それに・・・」
「ん?」
「相手が刃物持ってるのが見えたから、危ないと思って・・・」
「ああ、アイツのナイフか〜、あんなの子供だましにも程が・・・」
「傷が付いたら大変じゃないか。女の子なんだから。」
「・・・えっ」

俺が話終えると、彼女は一瞬固まった後、くるりと後ろを向いて大きな声で言う。

「・・・気に入った!!!」
「えっ?」
「お前、いい奴だし面白い奴だ!だから、気に入った!」
「、え、え?」
「私は七松小平太!お前は!?」
「あ、俺は、三條みやび。」
「三條だな!バッチリ覚えたぞ!!!」

彼女は・・・えと、七松さんは心底楽しそうにしながら近くに置いてあったらしい自分の鞄を手にして歩き出した。そうして、一度だけ振り返り、

「助けてくれて、有難うな!」

そう言って走っていってしまった。心なしか色づいた頬に、俺の胸はドキリと音を立てた。



BLUE_DAYS:1(これが俺と彼女の最初の出逢いでした。)
とうとうやらかした男夢主×小平太♀\(^^)/←

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あきゅろす。
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