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無垢な君だけが言える小さな願い事(金喜)


「わあああ〜ん!」


涙がね、溢れてね、
止まらない


「どっどうしたの喜三太?」
「うえっぐっ…きんごお〜」


じわりじわり、
まだ止まらない
このまま涙が流れ続けたら


「うううう…」
「喜三太、言ってくれなきゃわからないよ。」
「ううう…」


僕は死んじゃうんだろうか


「ほらっ泣かないで!僕に出来ることなら力になるから」


金吾、金吾、

ねえ、金吾…


「何処にも、いかないで。」



無垢な君だけが言える小さな願い事

(何時かはそれも忘れてしまう程大人になるというのに、)






僕は夢を見たんだ。君が僕の前からいなくなる夢を、
とっても寂しくて、とっても悲しくて。だけど、僕は――――








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