おとんとおかん。(庄伊) 「ねえ、庄ちゃん…今月の掃除当番なんだけど…」 「ん。ああ、そういえばまだ決めてなかったね」 真っ白な紙には少しよれた線(いや、でもこれは直線と言えよう…多分)と一番上に大きく「一年は組の掃除当番表(2月)」とだけ書かれていた 「大体はいつも通りでいいとして。あ、この日は大掃除か…っとなると割り当てはこうでこう…ん?あれ、」 「あっ待って庄ちゃん!そこは虎若と団蔵にまかせちゃ駄目!そうでそうでそうしないと!乱太郎か三次郎がいれば大丈夫だろうから」 「成程ね。そしたら此方がこう、」 「うん。それでいいんじゃないかな」 「……ん。此処はどうしようか?」 「わ〜一番面倒臭そうな場所…」 二人は少し首を傾げて誰に任せたものかと考える 「金吾は?」 「駄目。喜三太が着いて来ちゃうから無理、因みにしんべヱも鼻水のせいで無理」 「兵太夫」 「さっき三次郎と一緒に組ませちゃったじゃない。あ、きり丸は?」 「彼奴が銭無しでこんな所引き受けるはずは無いよ」 「それもそうだよね…」 「……うーん」 「……うーん」 ふと、互いに思い付いたように顔を見合わせた 「「僕らでやろうか」」 おとんとおかん。 (庄ちゃーん!ちょっとそれ取って!) (はいっ、これ!) (ありがとー) 「ねえ、乱太郎」 「なあに?しんべヱ」 「庄左ヱ門と伊助ちゃんってさあ、熟年夫婦みたいだよね」 (《それ》だけでどうして庄左ヱ門は伊助に濡れ雑巾がわたせるんだろう?もはや以心伝心か!) 何だか不完全燃焼…いつかリトライしたいです…。 [*もどる][すすむ#] |