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ガーネット・1(竹久々)


「あ、熱い…」
「そうだな…」

ジリジリと茹だるような熱さが俺達を照りつける。まだ陽も高い時刻だけあって流石に厳しい。

「大体、なんでこんな日にお使いなんか!」
「仕方ないだろ。頼まれたんだから…」

ハチと二人、今日は何をしようかと廊下を歩いていたら学園長先生にまんまと捕まってしまい、お使いを言い渡された。

「まあ、授業の一貫として許可があるだけましだしな。サボれたんだぜ。喜べ」
「生憎だが、体力馬鹿のお前と違って俺は頭脳派なんだ!熱いよか教室で大人しく筆を滑らせてた方が断然楽!」
「っんなに。叫ぶなよ〜」
「叫びたくもなる………っ!」


くらり、一瞬世界が歪みを見せた。


グニャリと地面がひん曲がり、慌ててハチが俺に手を差し伸べたのがかろうじてわかった。


「おっおい!大丈夫か!?」
「大丈夫…ちょっと…立ち眩みが、した。だけ」



あれ。おかしい。

体が。ふわふわ、する


(あ…やば…)



くらり、







「!…兵助ッ!!」













意識




呑まれた









ガーネット・1
(まるで、吸い込まれるかのように)

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