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*the others*
egoist
『ばちが当たったのよ!』

高らかに告げ、ざまあみろといわんばかりに、ない胸を力一杯後ろへと反らせる。腰に手を当て、ふふんと満足そうに鼻で笑う。

そんな彼女の姿が脳裏を過った。何故かと言えば、分かっているからだ。彼自身。自分のした事が間違っていたという事を。いや、この不利な状況を作り出したのが、対して気にせずしてしまった自身の愚かな行動だという事を。

そして向かう先はひたすら後悔。

“タイムスリップなんてするんじゃなかった。”

頭の中でもう何度繰り返したか分からない台詞を今度は口に出そうとして、しかし薄く開かれた口からはため息しか出てこず、彼はひたすら足を動かす。

とにかく急げ。時間がない。

天罰としか思えない向かい風を顔面に浴びながら、重たいペダルを懸命に漕ぎ続けた。



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