[携帯モード] [URL送信]

skit others
袋/(ヒロム&リュウジ&ヨーコ&陣)「特命戦隊ゴーバスターズ」

「タテガミライオー、か。俺達の知らないところでこんなすごいメガゾード……じゃなかった、バディゾード、だったか? が、あったなんてな」

「タテガミライオーに認めてもらえて良かったね、ヒロム! すごいじゃん!!」

「ああ。なんとか乗りこなせて良かった。しかしこれ、俺達にとってかなりの戦力アップになるな」

「そういえばさ、さっきの技、名前ってヒロムが考えたの?」

「技? ああ……“ライオバースト”のことか?」

「うん。ぶっつけ本番でよく技の名前とか考えられるね」

「そんなわけあるか。出てたんだよ。モニターに」

「え?!」

「おまえな……。いちいち全部俺が考えてると思ってたのか? パワードカスタムのおまえとウサダの技だって、メットのバイザー部分に情報出てるだろ」

「あ、そっか……。うわ、知らなかった」

「はあ……」

「な、ちょっと! そんな大袈裟に溜め息吐かなくたっていいじゃない!」

「まあまあ二人とも。あ、そういえば先輩。一つ聞きたいことがあるんですけど」

「なんだよリュウちゃん。ライオーに関しての、質問攻めなら帰って一服してからにしてくれよ」

「そう、そのライオーなんですけど、葉月博士が開発したんですよね?」

「あん? 何言ってんだ? 今更。そうに決まってんじゃねえか」

「ということは、“タテガミライオー”という機体名も博士が考えたってことですよね?」

「そりゃあな」

「開発者に機体名命名の決定権があるんだったら、俺達の今使ってるメガゾードは、先輩が名付け親ってことですよね?」

「俺が開発した分はな。……っていうか、おまえさっきから何が言いたいわけ?」

「………ダサくないですか?」

「…………は?」

「だから、ダサくないですか? その名前。もっとマシな名前考え付かなかったんですか……?」

「あ、それ、私も思ってた! “ゴーバスタービート”って、何でゴーバスターにビート付けちゃうかな。そのまんまじゃん!」

「な、」

「確かに。“ヘラクレスクライシス”も意味分かりませんし、“グレートゴーバスター”って何のひねりもありませんしね」

「タテガミライオーはまだ若干ひねりが見られるし、葉月博士のセンスって感じしますよ。それに比べて先輩のセンス……」

「おおおおい!! 好き勝手言い過ぎだろおまえら!!

「陣さんダサい」

「陣さんダサいですよ」

「先輩同情しますよ」

「うるせえ! 子供に分かりやすい名前じゃないと駄目なんだよ!!」

「「「何で子供?」」」

「ハモるなっ!! 大人の事情ってやつなんだよ! 仕方ねえだろ!」

「大人の事情って何」

「言い訳はいいですから」

「先輩同情しますよ」

「お……、おまえらなんて、キライだよ!!!」

「あ!」

「亜空間に逃げたな……」


● ● ●

「おい陣! ふざけるのをやめないか……!」

「泣いているのか、陣」

「泣いてねえ!!!」


 

[前へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!