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あの日。。。

男が体の上から降りると俺は物凄い勢いで男と距離を取った。

いくら落ち着こうとしても体の震えが止まらない。だんだん目尻が熱くなってきた。

チラッと男の方を見ると気丈な顔をしてこちらを見ていた。
その顔を見て何故自分がこんなに怯えているのか不思議に思えてきた。
そうなると自然と震えも止まってきた。

『いや、あの取り乱しちまって……その、悪い……』

震えが止まってからやっと言葉を発したが、何故自分が謝ってるのか分からない。
あっちが襲ってきたに…。

「お前、前に誰かに襲われたりとかしたのか?」

真面目な顔でそう唐突に問われた。

図星であったために答えられない。
というより答える必要がないのだが。

『何故そう思うんだよ。』

あの怯えようから誰だろうと勘づくだろうが念のため聞いてみた。

「前にお前と同じ様な反応をした奴がいたから。そいつ、通り魔にヤられたって言ってたから。」

お前は違う奴を同じ様に襲ったのか!
ソコじゃなく、俺以外にも襲われた奴が居たのか。

『御察しの通りだ。だから誰かに体を触られるだけで震えがする。とにかく放といってくれ!』

本心からそう思った。さっき俺が作った間をこれ以上狭めて欲しくない。これ以上俺に近づいて欲しくない。

また思い出してしまうから……。

「あっそ。それならそうしてやるよ。」

以外にもあっさりした口調で言われ少し戸惑った。
俺はこいつに何を期待してたんだか。

「だけど、絶対お前は俺のモノにする。」

『はぁ?』

いきなり何だこいつは。

「どんな事しても手に入れる。それが俺様、龍崎紅臥、のやり方だ。」


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あきゅろす。
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