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あの日。。。
15
ガチャ。
家の扉を開けると中は静寂に包まれていた。

『……。』

いつもの事。
さっき知らんクラスメートに言われた事がこだまする。

親に棄てられたか。
そんなの分かってる。

親は共働きでほとんど家には帰ってこない。帰ってきたとしてもまた直ぐに仕事に出かけて行く。

それでも、あんな事がある前はちょくちょく休みを取ってはウザイくらいに俺とスキンシップを試みようとイタズラを仕掛けてる時もあった。

今はこんなんだけどな。

笑いが漏れる。

『どうせ皆そうなんだよ。』

寝ようと思い、自室のベットに横になる。
目をつぶれば今日の出来事がちらつく。

最近はずっと調子が狂ってる。
今まで話してもこなかった奴が話してきたり、感情を取り戻したり。
いっそこのまま前までの俺に戻ってみようか。
そんなことまで考えるようになった。

ふと、思い返してみる。
何度も死のうとしてそれができなかったのは覚悟がなかったからじゃないだろうか。

頭の中を様々な考えが埋め尽くす。

苦しい。

『何にも分かんねーよ!どうしたらいいんだよ!』

感情を表に出した。
もう、ずっとそんな事していなかった。
だけどどうしていいか分からない。
考えることを止めた俺にはどうする事も出来なくなってしまっていた。

『誰か助けて…』

それは、あの時から初めて求めた助けだった。

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あきゅろす。
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