隷属 -I'm Your SLAVE-
U
「なな…み?」
押し倒された葉月は、不思議そうに俺を見上げてきた。
綺麗な顔。
白い肌、色素の薄い大きな目、長めの睫、そして……真っ赤な唇。
さっきこの唇を他の男が汚した、そう思うだけで、俺の中に黒い感情が生まれた。
たぶん、これは、【嫉妬】。
俺は、葉月の唇に吸いついた。
触れた途端、甘やかな味が伝わってくる。
これが、葉月の味。
俺は無我夢中で葉月の唇を堪能していたが、なんだか違う気がした。
一度、葉月の唇から離れる。
「七海!? なにするの!」
離れた途端に葉月に文句を言われたが、俺は別のことを考えていた。
話を聞かない俺に焦れたのだろうか。
「僕、もう帰る!」
『まだだ、葉月』
「だって…意味わかんないよ。僕は椎名先輩のなのに…」
ウルサイ。その名前を出すな。
葉月が余計なことを言う前に、俺は再びその唇を塞いだ。
そして、今度は舌を差し入れる。
「ん!?」
あぁ、さっきの違和感はこれだ。
葉月の奥深くをもっと、知りたい。
どれくらいそうしていただろうか。時間の感覚がない。
葉月から唇を離して外を見ると、だいぶ暗くなっていた。
俺の部屋には、葉月の苦しそうな息づかいが響く。
俺は無言で、そんな葉月の服を脱がせ始めた。
「あ、ななみ、駄目…」
学校指定のワイシャツの下からあらわれたのは、真っ白な肌。
ここに、さっきの男は触れたのだろうか。
『今までにここに触れたやつはいるのか?』
葉月のわき腹をなで上げ、乳首を揉み込むように愛撫しながら問う。
「い、いない…」
『じゃあ、この行為も俺が初めての相手か』
フレンチキスならば、中学に上がる前に済んでいる。
少し嬉しくなって、ぷっくりと膨れてきた、色素のほとんどない果実を口に含んだ。
その途端、葉月が身を捩って嬌声をあげる。
しばらくそうしていると、葉月の分身が頭を擡げていることに気づいた。
『葉月…ここ、辛い?』
「ね、ぇ…七海、もうやめてよ」
『葉月、答えろ』
「おねが…い、七海、もうやめ…いた!」
噛み合わない会話と否定の言葉を吐き続ける葉月に不満が募り、葉月の分身を鷲掴みにした。
少々力が強かったのか、葉月は痛がった。
『ごめんな、葉月』
「ひ…ぅ」
泣き出した葉月。
だけど、泣いてる葉月は、今の俺にとっては毒でしかない。
モット、泣カセタイ……
そう思うと同時に、欲望に火がついた。
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