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隷属 -I'm Your SLAVE-
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俺の言葉によって気付いたらしい自分の気持ちに呆然とする葉月。

ならば、俺も伝えられるだけ伝えていこう。

『葉月。話を元に戻すが、俺は付き合っている奴もいなければお前以外に抱いている奴もいない』

正直、葉月以外に興味がない。

「じゃ、じゃあどうして! ………3年の横山先輩と七海が付き合ってるって…七海が横山先輩を抱いてるって噂があるの!」

横山先輩………ああ、あの追い払った先輩か。

『噂は所詮噂だろ?』

「噂……だけじゃ、ない。横山先輩本人が僕にそう言ってきた」

『……なんて?』

俺が声を低くして聞くと、葉月は怯えたような顔をした後、その時のことを話してくれた。







「あんた、葉月くん、だっけ?」

『あなた、は…?』

「3年の横山。まぁ僕の名前なんていいんだよ。」

『……? あの、僕に何かご用でしょうか?』

「……何その物言い。ムカつくんですけど。用件ならあるよ。七海くんの相手が自分だけだと思ったら大間違いなんだからね」

『…!!』

「僕、ついこの前も七海くんに抱いてもらったの。ホラ」

そう言って、その人はうなじに色濃く残るキスマークを見せてきた。

「七海くんに抱いてもらってるのが自分だけだとか、勘違いしないでよね。
だいたい、教室であんなことされるぐらいなんだから僕より大事にされてないんじゃないの?」

『っ!』

「フン! せいぜい七海くんに捨てられないように頑張るんだね」

そう捨てぜりふを吐いて先輩は立ち去った。







葉月の話を聞き終えた俺はかなり怒っていた。

【あんなこと】ってのは、アレだ。先輩を追い払うために葉月に協力してもらった、アレ。

ンなもんまで出してくるとは……あんの淫乱がぁ…!

だが、葉月の話は続いている。

「それだけなら信じなかったんだけど……その後からよく、そういう噂を聞くようになったんだ。それに僕……七海の恋人じゃないし………」

それで、何が真実だかわからなくなったと葉月は言った。


………俺は馬鹿だ。
俺が強いたこの関係が葉月を苦しめた。

こうなったら、この関係に終止符を打つのが最善なのだろう。




『葉月……』

「な、に?」

『俺は今日、お前に催淫剤を使った。だから今、かなり辛いだろう?』

葉月は頷く。

『もう……射れてやるよ。それで、俺たちのこの関係は……おしまいにしよう』

葉月が、目を見開いた。

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