アンタとオレの関係
-04
夾に聞いてみると、昼はこの後に行われる鬼ごっこの最終打ち合わせをするのだという。
………俺、ここにいていいの?
不安になり聞いてみれば、「お前は俺のペアだから」と返された。
じゃあ、残りの生徒会役員は役員同士でペアを組んでいるの?と聞けば、知らん、の一言。
なんか、適当そうだし、気にしないでおこうっと。
昼食を食べながらの打ち合わせの後、工藤先輩が寄ってきた。
「……遼…く、ん」
『なんですか?工藤先輩』
そう言うと、不満そうに頬をプッと膨らまされた。
え、何がいけなかった??
「……る」
『ハイ?』
「ゆずる!」
『…………譲先輩?』
今度は満足そうな顔。
あぁ、名前で呼ばれたかったワケね。
かわいいなー、なんて考えていると、譲先輩が膝の上に乗ってきた。
こっちを向いたまま。
『ゆ、譲先輩!?』
「遼……綺麗な顔……」
そう言って、超至近距離から顔を見つめられる。
早くも呼び捨てされた……って違うちがう!
譲先輩、アナタ何してんですかー!?
首に腕を回し、抱きついてきた譲先輩にわたわたしてたらいつの間にかすぐ近くに夾と裕行先輩、それに宮古先輩がいた。
「譲、ソコどきやがれ」
「譲クン?なーに羨ましいことしてんのかな?」
「それはダメ!」
3人が3人とも、こっわーいオーラを纏っている。
と、そこへ。
「工藤、佐倉が困ってるからやめなさい」
名倉先輩が登場。
譲先輩の襟首を掴んで引きずっていってしまった。
ちょ!名倉先輩!小動物は大切に!!
すぐハゲたりしちゃうんだから!
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