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アンタとオレの関係
-02

次に目が覚めたのは、ホテルに着く15分前でした。


うーん、よく寝たぁ!


「お前、よくそんなに寝られるな」

『成長期ですから』

「もう伸びなくていいよ」

『すぐに追い越しちゃる』


目指せ!185cm越え!!



よく寝てスッキリした頭でこれからのことを考えた。


……アレ?あれれれ?


『なぁ、お前って運動神経いいよな?』

「まぁそれなりに?」

『足は?』

「速い方かと」

『っ!2日間よろしく相棒っ!!』

君のような存在を待ってたんだぜ!

「お、おう」


こんな足速い奴(←実際に追われたので確認済み)、滅多にいないよ?!

俺ってばツいてる〜☆


夾の手を握って無理矢理握手したところで、ふと気づいた。


今まで、どちらかっていうと友好的な態度だったからスッカリ忘れてたケドさ。


『お前、俺んことキライなんじゃないの?』

そう言った途端、夾のもつオーラが変わった。ような気がした。

「ンなわけねーだろ!」

『でーもさぁ、お前、俺のことすっごい顔して追いかけてきたじゃん』

「それは……」

それは?

「っ、あの時は口封じしようと思っただけだ!!」


Σこっえぇ……


『い、今は……?』

「……ヨロシクって言っただろ」


俺としてはその心境の変化を聞きたいのデスが。

まぁ、怖いことはないみたいだし、いっか。


ふと。周りを見回して驚く。

なんかすっごい見られてるんですが。

ひょっとして、今の会話を聞かれてた?


……………なんか、ハズい////


その直後、今回泊まるホテルが見えてきて、車内の人たちの注意はそちらに向いていった。



ってゆーか。


『マジで圏外だ……』


ケータイが使えません。



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