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アンタとオレの関係
事件発生
夏休み明け。

学園中を揺るがす大事件が起こった。

大事件の中心にいるのは毎度お騒がせな俺……などではなく、まさかの和巴ちゃん。とピンク頭。

時は遡り夏休みが終わる数日前、俺たち4人は和巴ちゃんに呼び出された。

どう切り出そうかと思案顔の和巴ちゃんを待つこと数分。
溜息とともに「なんかもうめんどくさい……」とつぶやいた和巴ちゃんは、さらりと一言。


「僕、小西先輩と付き合うことになったから」


「「「『えぇぇぇぇぇ!!!?』」」」


『か、和巴ちゃん、恋人できたの?』


「そうだよ、遼」

この学園の人とお付き合いってことは、同性での恋愛かぁ。
でもでも!

『おめでとう!!』

「ありがとう」

あー、笑った和巴ちゃん、男前だけどかわいいvvV

『……ところで、小西先輩ってどんな人?俺、会ったことある?』

と聞いたところで、健ちゃんからの鉄拳。

『いっっってぇぇぇ!!!』

「アホ遼。お前、いっつも「ピンク頭」って言ってるだろうが!」

『え?え?小西先輩って春一先輩??』

大きなため息をついた和巴ちゃんは、「そうだよ」と一言。
そして、真面目な顔をしてこう言った。

「お互いの親衛隊には始業式の前日に言うことになっているから。
ああ見えて小西先輩、人気あるしたぶん多少は騒ぎになると思うんだ。
迷惑かけると思うから、先に謝っておくね。ごめんね。」

「いやいやいや、迷惑だなんてそんな」「何かあったら頼って」みたいな遣り取りをしたのだけれど。

俺の見通しは甘かった。

和巴ちゃんだって、「多少は騒ぎになる」みたいなこと言っていただけだけれど。


なにこの阿鼻叫喚。

方々で涙を流したりこちらを睨みつけてくる春一先輩の親衛隊員と思しき生徒たち。
そういった人たちから守ろうというのだろう、やたらと配置に隙のない、それでも目の赤くなってしまっている和巴ちゃんの親衛隊員の皆さま(なぜか敬語)。
大声で号外を捌く新聞部員たち。

おおよそこれから始業式が行われるとは思えない状況。

う、わぁ……。




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