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アンタとオレの関係
綺麗なお姉さんは、大好きです

週が明けて、月曜日。

ただ今、寮から学校へ向かう道の途中です。

そして、俺は浮かれております。


「なんか遼くん、楽しそうだね?」


蒼太が答えの分かりきった質問をしてくる。


『そりゃそうだよー! なんてったって、教育実習だよ、教育実習!!』

「…………なんか先が読めたんだけど。一応聞いてあげるよ。なんで教育実習が楽しみなわけ?」


なんだか和巴ちゃんが投げやりな感じで聞いてくる。


『えー、だって教育実習生って大学生でしょ? 俺らとそんなに年の変わらない、綺麗なお姉さんがいるかもしれないじゃん!』


男だったらこの2週間って、楽しくてしょうがないよね!


『俺、中学んときも教育実習のお姉さんと仲良かったんだよねー』


その瞬間、和巴ちゃんは「やっぱり…」と呟き、蒼太は目を丸くした。


「遼くん、あのね………忘れてるかもしれないけど、ここ男子校だから」

『………ん?』


あれれ、なんだか嫌な予感。


「教育実習生も全員、男だよ」


…………がっでむ!!








◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








「元気出せよなー」

「そうそう、初めからわかりきってたことでしょ?」

『う゛ー』

「遼……教育実習生なんて関係ないから」

『うー』


衝撃的な事実(←ちょっと考えればわかること)から立ち直れない俺。

そんな俺を慰めたり、からかったりする周りの奴ら。


そして、そこに。


「はっろ〜んマイハニー!!」

「はよ」

「今日もかわいいね! 遼くん!」


ピンク頭と夾と裕行会長がきた。

でも、今の俺にこいつらを相手にしてやる元気はない。


「あっれれ、遼くんどしたの?」


チュッパチャプスと前髪をまとめたボンボンゴムがよく似合いますね、ピンク頭春一。


「なんだか元気がないな」


おうおう、それを察してそこのうるせーの(春一)連れて帰ってくれよ、夾。


「むしろ落ち込んでる?」


…………こういう時の鋭さを考えると、あんた、AKY(敢えて空気読まない)だろ、裕行会長。


ってか、今はホントにテンション低いんだってばー。



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あきゅろす。
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