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アンタとオレの関係
帰宅

朝の8:00。

今日は休みだからか、人の気配が全くない寮の廊下。

体育祭明けでみんな疲れてるだろうし、なるべく静かに部屋まで戻る。





やっと辿りついた部屋の前。


【明神 有志/佐倉 遼】


というプレートを確認してから、キーカードを取り出し、ドアを開ける。



静かに開けたドアの、僅かに開けた隙間から中に身体を滑り込ませ、再び静かに閉める。

物音一つしないってことは、有志はまだ寝てるハズ。

一応確認のため、有志の部屋の前で、起きていたら聞こえるぐらいの声量で名前を呼んでから中をのぞきこんだ。



部屋の奥にあるベッドの上に、銀髪の長身が横たわっている。

その額には少し皺が寄っていて、なんだか難しそうな顔だ。


そういえば、体育祭やらなんやらで忙しくて、最近あんまり頭撫でたり抱きしめたりしてない。

俺が寝てるときに勝手にベッドに入ってきて、朝起きたら抱きつかれて寝てたなんてことはしょっちゅうだけど、最近、起きてる間はホントそういうことをあんまりやってない。


テスト勉強しなきゃだけど、いろんなことがひと段落したし、たまには可愛がってやんないとなーと思い、とりあえず空いている壁側のスペースにやや無理やりに入ってみる。


すると伸びてくる有志の腕。
俺をぎゅっと抱きしめて、その体制のまま動きが止まる。


……起きてるんかな?


『ゆーし? 起きてる?』

「スー………スー………」


あれれ、やっぱ寝てるや。


でも、いつの間にやら眉間の皺はなくなってて、穏やかな表情になってる。


そんな男前の寝顔を存分に眺めていた俺は、そのまま有志の腕の中でいつの間にやら寝てしまったのだった。



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あきゅろす。
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