アンタとオレの関係
-02
タイヤレースはすっごく白熱した。
裕行会長も健ちゃんも有志もすっごく頑張ってた。
そんな中でも夾はかなり頑張っていて、一気に3人抜きしたり。
俺も和巴ちゃんも蒼太も声を張り上げて応援していた。
春一先輩と永作先輩は他のクラスだけど、そっちも密かに応援したり。
んで、結果はウチが1位。
もちろん、帰ってきた4人に飛びついて、労ったよ☆
んで。その次は障害物競争。
これには俺と和巴ちゃんが参加する。列について、ふと同じレースの出場者を確認してみれば。
「よ!」
『永作先輩?!』
まさかの元陸上部と一緒でした。
『ぇえー?! 超強力なライバルじゃん!』
「ふふ、遼くんには負けないよ!」
『お、俺だって足には自信ありますもん!』
「そこまで言うなら勝てるんだね?」
『う゛……』
ああ……なんだか永作先輩、とてもイイ笑顔だ。
「あれ? 自信ナシ?」
『あり!!』
「じゃあ、なんか賭ける?」
そう永作先輩が言った途端、周りがざわついた。
「え! 【なんでも言うこと1つ聞いちゃう】とか!」
「それでそれで、永作さまが勝って遼さまがおいしく頂かれちゃうとか!」
「んで、遼さまにハマッた永作さまが【俺のものにならない?】とか言っちゃったりして!」
「「キャー! そんなのダメー!!」」
とかなんとか聞こえるけど、言ってる意味がよくわからないし、なにがダメなのかもよくわからん。
永作先輩はそんな周りに苦笑気味だし。
とりあえずは返事しなきゃ。
『いいですよ! んじゃあ、勝った方に負けた方がジュース1本!』
「よし乗った!」
そんな俺たちの会話を聞いた先ほどの連中からはため息が。
「健全なんだね」
「えー、むしろ不健全だよ」
「萌えない………」
君たちはいったいどうなったら満足なの!!
◆◇
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