アンタとオレの関係
体育祭後半戦 -01
よく食べ、よく寝て気分も体調も絶好調!
そんな俺に、夾と裕行会長が近づいてきた。
「遼、次、応援よろしくな!」
『つぎ?』
「タイヤレースだよ」
『ああ、力とスピード勝負のやつね。うん、俺、めいっぱい応援するよ! 午前中の分を取り戻さなきゃ!!』
「俺も応援してよ遼ちゃん!」
『ぐぇ!』
そう言いながら後ろから飛びついてきたのはピンク頭。
俺は、思わずピンク頭を上から下まで見てしまった。
「ん?」
『春一先輩……ホントにタイヤレース出んの?』
「え? 出るよ!」
『………………』
「え、なになに! その不審そうな目!」
『だって、春一先輩、そんなに筋肉なさそうじゃないですか』
「オレっち、脱いだらスゴいんですー!」
『…………どっちかっていうと細いし?』
「遼ちゃんほどじゃないけど?」
『…………………春一先輩キライ』
「え、ごめんって遼ちゃん! オレっちは遼ちゃん大好きなんだから、そんなキライとか言わないで!!」
「うるせーぞピンク頭」
「ホントだよピンク頭」
「ちょっ、夾はともかく、カイチョまで!? コレってイジメ?」
あはは、春一先輩っていじりがいがある♪
『うるせーですよピンク頭先輩』
「遼ちゃん!? 遼ちゃんみたいなカワイイ子がイジメに荷担しちゃダメだよ!!」
『俺はかわいくない!』
「アンタら、いい加減にしろよ。もうそろそろ行かないとやばいんじゃない?」
そう言ってきたのは永作先輩。
その後ろには有志と健ちゃんもいる。
『あ! 永作先輩お久しぶりです!』
「相変わらず元気そうだね、遼くん」
そう言いながら俺の頭を撫でる永作先輩。
『はい! 永作先輩も次の競技に出るんですか?』
「うん。Aも強者揃いだね」
「ねぇ、永作と遼くんて、なんで知り合いなの?」
そこに入ってきた裕行会長。
そして顔を見合わせる俺と永作先輩。
『交流会の鬼ごっこのとき、一緒だったんですよね』
「ね」
「? 合流したの? ってか永作のペアって誰だったっけ?」
不思議そうな顔の裕行会長。
「明神だよ」
「ああ、犬の嗅覚ってワケね」
オイオイ、夾くん。
なに納得したみたいな顔して何気にひどいこと言ってんの。
ついでに有志!
俺にひっついてるのは良いとして、「俺キョーミない」って顔しないの!
◆◇
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