アンタとオレの関係
みんなでおっひる♪
ということでお昼ごはん。
A組は全員で第1体育館で食べます。
お昼ごはんは学食のおばちゃんたちが作ってくれたお弁当。
俺、おばちゃんたちのごはん大好き!
そんな、おいしいお昼ごはんを食べてる最中だというのにコイツらは………ι
「あれは冗談にしてはキツ過ぎるんじゃないか? 裕行?」
「何言ってんの。冗談なんかじゃないってば。遼くんなら俺、いつでもOKだし」
どうやら、借り物競走のときの話らしい。
………くっだんね。
誰よりもいち早く食べ終わった俺は、満腹から来る睡魔に抗うことなく、そのままお昼寝。
因みに宮古先輩の膝枕。
普段なかなかやってもらう機会のない人にやってもらうと、なんか得した気分じゃない?
そして、二人の言い争いをBGMに、俺の意識は沈んでいった。
「会計さん、会長さん。」
「「なに」」
「少し静かにしてください。遼が起きちゃう」
寝たと言っても、やはり眠りは浅いわけで。
和巴ちゃんの澄んだ声に、俺はおおいに感謝した。
アホな喧嘩を止めてくれてありがとう、和巴ちゃん!
だけど、アホ2人はますますうるさくなった。
「なんっで宮古が膝枕してんだよ!?」
あー…、宮古先輩の膝枕って、高さも固さも丁度いい………。
「明神も! その手はなんだ?」
あー……髪を撫でる有志の手が気持ちいい……。
「「いつの間にそんなことになった!?」」
あ゛ー……
『うるっせぇな! 俺は今、至福の一時なの! 邪魔する奴は嫌いなの!』
そう、俺が怒鳴った途端、辺りは静まり返った。
そうして平穏を勝ち取った俺は、宮古先輩の膝に抱きつくようにして、残りの時間を寝て過ごしたのでした。
◆◇
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